里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

サツキマス

〈新美貴資の「めぐる。(80)」〉長良川に生きた 職漁師・大橋亮一さんを悼む

〈『日本養殖新聞』2019年2月15日号掲載、2020年4月18日加筆修正〉 職漁師・大橋亮一さん(岐阜県羽島市)が先月24日、病気のため亡くなった。83歳だった。豊かだった頃の長良川を知る、数少ない職漁師の一人だった。 昭和の戦後、高度経済成長期からの工場…

〈新美貴資の「めぐる。(38)」〉母なる川に生きる 長良川漁師 大橋亮一さん

〈『日本養殖新聞』2015年8月15日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 江戸と京都をむすんだ中山道の宿場のひとつ、太田宿。岐阜県の中濃地域、美濃加茂市に残る宿場町は、岐阜と東濃、飛騨地域をつなぐ要衝の「美濃太田駅」から歩いて約15分のところにある。本…

〈新美貴資の「めぐる。(24)」〉自然を思いやる 「郡上だも」を伝承する釣り師 成瀬博明さん

〈『日本養殖新聞』2014年5月10日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 岐阜県の中央にあって、奥美濃地方にひろがる郡上市。市の中心をなす八幡町は、長良川、吉田川、小駄良川の三川が合流する「水の都」として知られる。豊かな名水が長い年月をかけて人びとの…

〈新美貴資の「めぐる。(11)」〉清流の盛衰を見守る 長良川漁師 大橋亮一さん 修さん

〈『日本養殖新聞』2013年4月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 かつて日本が誇る清流と呼ばれた長良川。美濃や飛騨の奥深い山々から生命の源泉となる流れがうまれ、いくつもの支流と相合しながら岐阜県を縦断し、伊勢湾へとそそぐ。この悠久の流れのなか…

〈新美貴資の「めぐる。(1)」〉風土がうんだ伝統の味を守る 川魚料理「魚勝」店主 佐藤勝敏さん

〈『日本養殖新聞』2012年6月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 木曽と長良の2つの河川にはさまれた水郷地帯にある岐阜県羽島市。ここで100年以上にわたり営みを続ける川魚料理「魚勝」がある。 「天然のウナギは味も香りも脂も違う」。店主の佐藤勝敏さ…