里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

名古屋市

なごや環境大学の「環境コラム」に「地元で語り継がれる 笈瀬川のかっぱ伝説」を寄稿しました

「地元で語り継がれる 笈瀬川のかっぱ伝説」 なごや環境大学の環境コラムに寄稿しました。 大正末期頃まで名古屋駅の近くを流れていた笈瀬川と、そこに伝わるかっぱの昔話。 かつての川筋を歩いて、調べていく過程は面白かったです。 字数に限りがあり、かっ…

【新美貴資の〈めぐる。(133)〉】尾張名古屋の歓楽街 蒲焼町の痕跡を探す

〈『日本養殖新聞』2023年7月25日号寄稿〉 以前に、愛知県名古屋市中区にかつて存在した「蒲焼町」を取りあげた。蒲焼町は、起源や歴史について諸説あり、謎が多い。今回はさらに調べを進めて、考えてみたい。 名古屋の城下町で、碁盤の目のように区画された…

【新美貴資の「めぐる。(129)」】生命の実感を取り戻す 名古屋にもあった放生池

〈『日本養殖新聞』2023年3月15日号寄稿〉 人間は命を奪って生きている。毎日の食卓にならぶたくさんの食物。それらは、地球が育てた動物や植物である。私たちは、無数の命から生きる糧を得ている。 それなのに、食べる物の価値は軽んじられ、お金さえあれば…

【新美貴資の「めぐる。(128)」】やりたいことをやる 今を生きるために

〈『日本養殖新聞』2023年2月15日号寄稿〉 気が付いたら、今年もあっという間に1月が過ぎ、2月に入ってしまった。このままだと、またたく間に3月も終わりそうである。 みなさんは、今年やってみたいことはありますか。一度きりの人生、楽しまなければもった…

【新美貴資の「めぐる。(125)」】名古屋の巨大鰻 江戸時代の中川を探訪する

〈『日本養殖新聞』2022年11月15日号寄稿〉 名古屋に巨大鰻が現れる。そんな出来事が150年以上前の江戸時代にあり、当時の人々を驚かせたようだ。 巨大鰻が出現した場所は、現在の「ささしまライブ駅」(中村区)近くから名古屋港(港区)を結ぶ中川運河で、…

【新美貴資の「めぐる。(124)」】かつてのウナギ屋を想う 円頓寺商店街での出会い

〈『日本養殖新聞』2022年10月15日号寄稿〉 あの場所で目にした光景が忘れられない。今も脳裏のどこかにずっとこびりついている。もう10年くらい前になるだろうか。その出会いは、突然にやってきた。 日は暮れていたのかもしれない。名古屋市西区にある円頓…

【新美貴資の「めぐる。〈120〉」】大切な生命を弔う供養 人間と生きものを物語る

〈『日本養殖新聞』2022年6月15日号寄稿〉 世の中では、多くの「供養」が行われている。供養とは、「仏前や死者の霊前に有形・無形の物を供え、加護を願い冥福(めいふく)を祈るための祭事を行うこと」とある(新明解国語辞典〈第五版〉)。 ネットで「供…

【新美貴資の「めぐる。〈118〉】縄文人も食べていたウナギ  魚食のルーツは縄文時代にあった

〈『日本養殖新聞』2022年4月15日号寄稿〉 日本人はいつからウナギを食べていたのか。どんな漁法で捕まえ、どうやって食べていたのだろう。疑問と興味がふくらんでいくなかで、時代をさかのぼり「縄文」にたどり着いた。 『縄文の思想』(瀬川拓郎、講談社…

【新美貴資の「めぐる。〈117〉」】適切に手を加え多様性を守る 池干しから自然を考える

〈『日本養殖新聞』2022年3月15日号寄稿〉 〈この世に存在している生物はそれがどんなにつまらなく見える生き物であったとしてもそれぞれの居場所で、ナンバー1なのである〉(『弱者の戦略』稲垣栄洋、新潮社)。 昨年11月、名古屋市名東区の猪高緑地にあ…

なごや環境大学のブログ『特集・なごやエコ最前線』に「地域の遺産であるため池を守る 名東区の猪高緑地で池干しを実施」の記事を寄稿しました

なごや環境大学のブログ『特集・なごやエコ最前線』に寄稿した「地域の遺産であるため池を守る 名東区の猪高緑地で池干しを実施」が掲載されました。 猪高緑地のすり鉢池で行われた池干しから、名古屋市内に今も多く残っているため池の役割や直面している課…

【新美貴資の『めぐる。〈113〉』】川から環境を考える 流域の中を歩いてみよう

〈『日本養殖新聞』2021年11月15日号寄稿〉 北海道で秋サケの定置網漁が不振であるという(『中日新聞』2021年11月4日)。記事では、道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場の研究者が原因について、気候変動の影響による海水温上昇や、道内各地の川に…

【新美貴資の「めぐる。111」】河原から多自然を考える 川と陸をむすぶ大切な存在

〈『日本養殖新聞』2021年9月15日号寄稿〉 ウナギとミミズの関係を知ってから、河原のことが気になるようになった。 河原は、大雨が降るたびに冠水する。そして、そこにある多くのものをかき混ぜ流してしまう。生き物にとっては、生育するうえでとても条件…

うなぎ弁当1000食を無償で提供 医療従事者やひとり親家庭に 愛知県名古屋市「うなぎ屋 比呂野」

〈『日本養殖新聞』2021年7月5日号寄稿〉 愛知県名古屋市昭和区の「うなぎ屋 比呂野」(廣野耕史社長)は、今年5月までにうなぎ弁当1000食を医療従事者やひとり親家庭に無償で提供した。こうした取組に人びとの共感が集まり、同店には感謝や応援の声がたく…

【新美貴資のめぐる。〈108〉】地名が語る歴史 鰻廻間の由来を考える

〈『日本養殖新聞』2021年6月15日号寄稿〉 いつ、だれが、どのようにして付けたのか。前回の続きで、名古屋市名東区にある「鰻廻間(うなぎはざま、以下、異字体を新字体に改める)」の地名について考えてみた。 どんな名前にも必ず命名者がいる。そこには…

【新美貴資の「めぐる。〈107〉」】かつて「鰻廻間池」があった場所を訪ねる

〈『日本養殖新聞』2021年5月10日号寄稿〉 以前に紹介した名古屋市名東区にある「鰻廻間」(うなぎはざま。以下、異字体を新字体に改める)という地名を覚えているだろうか。この鰻廻間に、かつて「鰻廻間池」と呼ばれるため池があったことにも触れた。その…

なごや環境大学のブログに寄稿した記事「地域文化を育む身近な自然 名古屋を流れる香流川を歩く」が掲載されました

なごや環境大学のブログ『特集・なごやエコ最前線』に寄稿した記事「地域文化を育む身近な自然 名古屋を流れる香流川を歩く」が掲載されました。 www.n-kd.jp

【新美貴資のめぐる。〈105〉】ウナギはいるのかいないのか マイリバーを歩いて考える

《日本養殖新聞2021年3月15日号寄稿》 ふと思った。なぜウナギは川を上るのだろうかと。遡上(そじょう)。『広辞苑』には、「流れをさかのぼって行くこと」とある。 マリアナ諸島の西方海域から、東アジアの沿岸域までのふ化してからの移動も大変だが、一…

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「名古屋の生物の最新情報を知る 〜希少種シンポジウム『次代に引き継ぐなごやの貴重な生きものたち』開催〜」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2014年4月に掲載された記事「名古屋の生物の最新情報を知る 〜希少種シンポジウム『次代に引き継ぐなごやの貴重な生きものたち』開催〜」を紹介します。 www.n-kd.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「名古屋に残る自然を体感し貴重な生き物たちを観察 〜『名東区自然散策会』で猪高緑地を歩く〜」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2014年10月に掲載された記事「名古屋に残る自然を体感し貴重な生き物たちを観察 〜『名東区自然散策会』で猪高緑地を歩く〜」を紹介します。 www.n-kd.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「名古屋にもあった豊かな海と漁師町 ~今も残る漁村文化を探して下之一色を歩く~」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2018年5月に掲載された記事「名古屋にもあった豊かな海と漁師町 ~今も残る漁村文化を探して下之一色を歩く~」を紹介します。 www.n-kd.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿しました 「尾張の熱田で生まれた伝統食品『名古屋かまぼこ』の魅力に迫る」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿した記事「尾張の熱田で生まれた伝統食品『名古屋かまぼこ』の魅力に迫る」が2020年9月に掲載されました。

ウナギの魅力について講演 人とウナギの関係を大切に 本紙連載中のライター新美貴資氏

〈『日本養殖新聞』2020年8月10日号掲載〉 本紙で「めぐる。」を連載中のフリーライター・新美貴資氏は2020年7月18日、愛知県名古屋市内の市環境学習センターで「ウナギの魅力~取材から見た生態、食文化、職人、人との歴史~」と題して講演した。 主催した…

〈新美貴資の「めぐる。(93)」〉できることに努める 止まらない新型コロナウイルス

〈『日本養殖新聞』2020年3月15日号掲載、2020年8月4日加筆修正〉 この原稿を書いている時点(2020年3月9日)で、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。安倍首相が小中高校などに臨時休校を要請した3日後の3月1日、名古屋駅とその周辺を歩いた。 普段…

「ウナギの魅力について~取材から見た生態、食文化、職人、人との歴史~」をテーマに講演しました

2020年7月18日(土)、愛知県名古屋市中区の市環境学習センター「エコパルなごや」で「ウナギの魅力について~取材から見た生態、食文化、職人、人との歴史~」をテーマに講演しました。主催したのは、藤前干潟ふれあい事業実行委員会です。 取材で撮影した…

ウナギのおいしい講演会が愛知県図書館で 企画展示「ウナギ:ひつまぶしの未来を考える」も開催

〈『日本養殖新聞』2017年寄稿、2020年6月25日加筆修正〉 一般から約60人が参加しウナギについて学んだ ウナギに詳しい研究者やライターらによる「ウナギのおいしい講演会」が2017年7月22日、愛知県名古屋市の県図書館で開かれた。一般から約60人が参加し、…

「しら河」が名駅店をオープン 名古屋市西区の商業ビルで4月1日より営業開始

〈『日本養殖新聞』2017年寄稿、2020年6月24日加筆修正〉 4月1日より営業を開始した 名古屋でウナギ・和食料理店を展開する「しら河グループ」は、2017年4月より同市西区に「しら河 名駅店」をオープンした。 同店は、名古屋駅から徒歩約5分のところに生まれ…

愛知県産のウナギをPR 県養鰻漁業者協会が知事と試食しながら懇談

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月22日加筆修正〉 県内の養鰻漁業者が生産状況などを知事に説明。生産したウナギを試食しながら懇談した 土用の丑の日を前に愛知県産のウナギをPRしようと、県養鰻漁業者協会の山本浩二会長らは2016年7月26日、大村秀…

日本の食文化「鰻」を知り 川の未来について考える 「第2回清流長良川流域の生き物・生活・産業」連続講座/愛知県主催

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月20日加筆修正〉 愛知県が主催する「第2回清流長良川流域の生き物・生活・産業」連続講座が2016年2月21日、愛知県名古屋市の「ウインクあいち」で開かれた。 「絶滅危惧種ウナギを食す日本!長良川に生きぬくウナギと…

名古屋・栄の丸栄で「あいちの農林水産フェア」開催 「うなぎの兼光」がウナギ丼を提供

〈『日本養殖新聞』2015年寄稿、2020年6月20日加筆修正〉 「あいちの農林水産フェア」(同フェア実行委員会主催)が2015年11月12日から17日まで、名古屋・栄の百貨店丸栄の大催事場で開かれた。 愛知県産品をアピールするこのイベントは、同フェア実行委員会…

名古屋の「しら河」今池店がリニューアルオープン 6月23日より営業開始

〈『日本養殖新聞』2015年寄稿、2020年6月17日加筆修正〉 和を基調にした落ち着いた雰囲気の店内 愛知県名古屋市内でウナギをメインに扱う和食の店を5店舗運営する「しら河」グループの今池ガスビル店(同市千種区)が2015年6月23日、リニューアルオープンし…