里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

岐阜市

【新美貴資の『めぐる。〈112〉』】郷土の宝ものを未来に 今の長良川に思うこと

〈2021年10月15日号寄稿〉 短かった夏が終わり、秋がやってきた。秋といえば長良川なのだ。昨年も岐阜市の中流域に出かけ、産卵期のアユを観察した。今年もまた通うつもりである。 岐阜市内にかかる長良橋のたもとから長良川の上流を眺めた。緑をたくわえた…

【新美貴資の「めぐる。110」】ミミズはウナギの重要な餌資源 陸と川のつながりが大切

〈『日本養殖新聞』2021年8月25日号寄稿〉 7月、岐阜市の長良川を歩いた。どうしても見ておきたいところがあった。大繩場大橋から鏡島大橋にかけての左岸が、川とは思えない異様な光景に変わってしまっていたのだ。 その河原は、1キロくらいにわたりコン…

最高値4万円!長良川天然アユ初競り 発育良好もコロナ禍で需要減 岐阜市中央卸売市場

〈『日本養殖新聞』2021年5月25日号寄稿〉 岐阜県内の長良川で漁獲された天然アユの初競りが5月11日、岐阜市中央卸売市場で行われた。 この日に一部流域でアユ漁が解禁となり、入荷した数量は36枚(1枚=約1キログラム、昨年33枚)。1枚当たりの最高値…

『長良川STORY』に寄稿 市街地に驚くほどの魚の影! 岐阜市でアユの産卵ウォッチング

長良川流域をディープに楽しむウェブサイト『長良川STORY』で、2017年に連載した「お魚ライター新美の長良川おさかな帖」から過去の記事を紹介します。 市街地に驚くほどの魚の影!岐阜市でアユの産卵ウォッチング nagaragawastory.jp

『長良川STORY』に寄稿  種付けでアユの命をつなぐ。川漁師たちの秋

長良川流域をディープに楽しむウェブサイト『長良川STORY』で、2017年に連載した「お魚ライター新美の長良川おさかな帖」から過去の記事を紹介します。 「種付けでアユの命をつなぐ。川漁師たちの秋」。 nagaragawastory.jp

「長良川STORY」に寄稿 音と色でアユを驚かす瀬張網漁

長良川流域をディープに楽しむウェブサイト『長良川STORY』で、2017年に連載した「お魚ライター新美の長良川おさかな帖」から過去の記事を紹介します。 「音と色でアユを驚かす瀬張網漁」。 nagaragawastory.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「アユとひとが織りなす物語 ~長良川の営みから環境を考える(続き)~」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2017年12月に掲載された記事「アユとひとが織りなす物語~長良川の営みから環境を考える(続き)~」を紹介します。 www.n-kd.jp

岐阜市中央卸売市場で天然アユの初競り 新型コロナの影響で出荷、価格とも前年より下降

〈『日本養殖新聞』2020年寄稿、2020年6月27日加筆修正〉 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、売買参加者は競り台に上がらず距離をあけて取引を行った 岐阜県内の長良川などで漁獲された天然アユの初競りが2020年5月11日、岐阜市中央卸売市場で行われ…

岐阜市中央卸売市場で天然アユの初競り 令和元年のアユシーズンが始まる

〈『日本養殖新聞』2019年寄稿、2020年6月26日加筆修正〉 岐阜市中央卸売市場で行われた初セリ 岐阜県・長良川の天然アユの初競りが2019年5月11日、岐阜市中央卸売市場であり、この地方における令和元年のアユのシーズンが始まった。 同日0時より長良川の中…

岐阜市中央卸売市場で天然アユの初セリ 発育状況は良好で最高値は2万5000円

〈『日本養殖新聞』2018年寄稿、2020年6月26日加筆修正〉 岐阜市中央卸売市場で行われている天然アユのセリ 岐阜県の長良川下流などの指定された漁場で、2018年5月11日より天然アユ漁が解禁を迎えた。同日朝に岐阜市中央卸売市場で初セリが行われ、この地方…

岐阜市中央卸売市場で天然アユの初セリ キロ当たりの最高値は2万円

〈『日本養殖新聞』2017年寄稿、2020年6月24日加筆修正〉 アユシーズンの到来を告げる初セリの様子 岐阜県・長良川下流などの指定された漁場で、2017年5月11日より天然アユ漁が解禁を迎え、同日朝に岐阜市中央卸売市場で初セリが行われた。 初セリは午前6時…

ウナギをテーマにまちゼミ 岐阜市の鮮魚店「魚ぎ」で開催

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月23日加筆修正〉 ウナギをテーマに店内で行われた 岐阜商工会議所が主催する第5回まちゼミ「おしえ店長サン」が2016年8月初めから9月末まで開催中で、岐阜市内の鮮魚店「魚ぎ」では「うなぎの旬はいつ??夏?秋?じ…

長良川の天然アユを販売 岐阜市農業楽市に 「キッチン・ラトリエ・ドゥ・エム」が出店

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月21日加筆修正〉 好天に恵まれ多くの人びとが来場した 「岐阜市農業楽市」が2016年7月2日夕刻、同市内のみんなの森ぎふメディアコスモス前の広場で開かれた。この催しは、同市農業楽市実行委員会が主催したもので、地…

近大発「うなぎ味のナマズ」を丼で提供 岐阜県羽島市「魚勝」が食文化をピーアール

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月21日加筆修正〉 近大が開発した「うなぎ味のナマズ」 岐阜県羽島市の川魚料理店「魚勝」では2016年4月より、近大が開発した「うなぎ味のナマズ」を使った蒲焼きの丼を提供、話題を集めている。 同店では、近大の有路…

岐阜市中央卸売市場で天然アユの初セリ 雨天のため入荷量は少なく価格はやや安値に

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月20日加筆修正〉 長良川で漁獲された天然アユ 岐阜県内の長良川下流などの指定された漁場で、2016年5月11日より天然アユ漁が解禁となり、翌12日に岐阜市中央卸売市場で初セリが行われた。 初セリは、午前6時よりスタ…

長良川で天然アユ漁始まる 岐阜市中央卸売市場で5月11日に初セリ

〈『日本養殖新聞』2015年寄稿、2020年6月14日加筆修正〉 岐阜市中央卸売市場で行われた天然アユの初セリ 岐阜県内の長良川下流などの指定された漁場で、2015年5月11日より天然アユ漁が解禁となり、当日に岐阜市中央卸売市場で初セリが行われた。 初セリは、…

市民1万5000人が来場し市場の活気を体感 第3回ぎふ市場まつり開催

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月12日加筆修正〉 多くの来場者で賑わった 岐阜市中央卸売市場(同市茜部新所)で2014年11月30日、「第3回ぎふ市場まつり」(同まつり実行委員会主催)が開かれ、来場した市民1万5000人で賑わった。 毎年この時期に市…

アユを「準絶滅危惧」に区分、市版レッドリスト候補種を解説 岐阜市がレッド&ブルーリストの第3回公開シンポ開く

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月12日加筆修正〉 参加した市民は熱心に耳を傾けた 第3回公開シンポジウム「岐阜市の絶滅危惧種と外来種」が2014年11月23日、同市文化センターで開かれた。主催したのは、同市と岐阜生物多様性研究会。市では、絶滅の…

リレー形式で食べさせあう最多人数のギネス世界記録を達成 「長良川鮎まつり」で459名が挑戦し天然アユを味わう

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月11日加筆修正〉 長良川沿いの遊歩道で行われた 岐阜市の長良川うかいミュージアムで2014年10月11日、「長良川鮎まつり」が開かれ、リレー形式で食べ物を食べさせあう人数のギネス世界記録に挑戦するイベントが行われ…

長良川で天然アユ漁がスタート 岐阜市中央卸売市場で5月12日に初セリ

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月6日加筆修正〉 岐阜市中央卸売市場で12日に行われた天然アユの初セリ 岐阜県・長良川下流などの指定された漁場で、2014年5月11日より天然アユ漁が解禁となり、翌12日には岐阜市中央卸売市場で初セリが行われた。 今…

長良川で天然アユ漁始まる 岐阜市中央卸売市場で5月11日に初競り

〈『日本養殖新聞』2013年寄稿、2020年6月4日加筆修正〉 2013年5月20日に行われた天然アユの競り 岐阜県・長良川下流などの指定された漁場で、2013年5月11日より天然アユの漁が始まり、岐阜市中央卸売市場では連日競りが行われている。 11日午前6時から始ま…

熟れ鮨と天然鮎魚醤を使った豪華料理を味わう 岐阜市の鮎料理「川原町泉屋」で体験イベント開催

〈『日本養殖新聞』2013年寄稿、2020年6月1日加筆修正〉 体験プログラムの会場となった「川原町泉屋」 長良川流域のさまざまなエリアで食の体験が楽しめる「長良川まんぷく博覧会」(岐阜県、同博覧会実行委員会主催)のプログラムの一つ「熟れ鮨と天然鮎魚…

森・川・海のつながりを守る 岐阜市内で「清流の国ぎふづくり県民大会」

〈『水産週報』2011年9月1日号寄稿、2020年5月28日加筆修正〉 「清流の国ぎふづくり宣言」を朗読する小、中学生 昨年6月に第30回全国豊かな海づくり大会が開かれた岐阜県。県内では、この大会を機に河川を保全する気運が高まり、各地で取り組みが進んでいる…

〈新美貴資の「めぐる。(81)」〉長良川の文化をどう守るか 奪われた生命の循環

〈『日本養殖新聞』2019年3月15日号掲載、2020年4月18日加筆修正〉 1月、岐阜市の長良川を歩いた。鵜飼い大橋から下流を望むと、異様な光景が広がっていた。何台もの大きな重機が川の中に入り、川底を掘削したり、砂礫を運んだりしている。天然アユが付く金…

〈新美貴資の「めぐる。(65)」〉産卵で終盤迎えるアユシーズン 晩秋の岐阜市・長良川を歩く

〈『日本養殖新聞』2017年11月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 実りと恵みの季節も終盤に入った。日中は汗ばむ陽気も、朝晩は日増しに冷え込み、長良川では寒風が吹き始める。岐阜県岐阜市ではアユの産卵が盛んで、年魚による子孫を残すための最期の戦…

〈新美貴資の「めぐる。(59)」〉漁師は川の守り人 解禁迎えた長良川のアユ漁

〈『日本養殖新聞』2017年5月25日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 アユの季節がやってきた。海でたくさんの栄養をとり、生きる力をたくわえた稚魚は、春になると一斉に遡上して上流を目指す。このときの移動はまだ群れで、岐阜市を流れる長良川では、真っ黒…

〈新美貴資の「めぐる。(58)」〉感謝を忘れず日々邁進 和食・うなぎ料理「田なかや」店主 小澤達雄さん

〈『日本養殖新聞』2017年4月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 岐阜県岐阜市にある歓楽街の「柳ケ瀬」を歩く。広いアーケードが南北にいくつも走り、道の両脇には和洋中華の飲食店のほか、洋品雑貨や時計、和菓子、生鮮食品などを売るたくさんの店がなら…

〈新美貴資の「めぐる。(36)」〉お客と正面から向き合う 鮮魚店「魚ぎ」四代目 内藤彰俊さん

〈『日本養殖新聞』2015年6月15日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 「清流の国」をうたう岐阜県の中心をなす岐阜市。41万の市民が暮らす、水と緑に恵まれた風光明媚な市域には、郷土の象徴である岐阜城の天守を戴く金華山がそびえ、その麓を鵜飼で知られる長…