里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

愛知県

新美貴資の「めぐる。〈137〉」 大鰻と龍の伝説 愛知県岡崎市の鰻池

〈『日本養殖新聞』2023年11月15日号寄稿〉 以前に愛知県に存在する鰻の付く地名について書いた。私が調べたところによると、県内には12ケ所の鰻の地名が残っている。その中の1つに、岡崎市羽根町の「鰻池」がある。それはかつてあった池の呼び名で、現在は…

【新美貴資の「めぐる。(126)」】三河のウナギ伝説 坂上田村麻呂と鰻塚

〈『日本養殖新聞』2022年12月15日号寄稿〉 愛知県内にウナギの伝説があった。愛知は、ウナギの生産と消費が盛んで、食文化が栄えている。また、県内には「鰻」の付く地名が多い。愛知とウナギには、深いつながりがある。 だから、神の使いであるウナギに導…

【新美貴資の「めぐる。〈120〉」】大切な生命を弔う供養 人間と生きものを物語る

〈『日本養殖新聞』2022年6月15日号寄稿〉 世の中では、多くの「供養」が行われている。供養とは、「仏前や死者の霊前に有形・無形の物を供え、加護を願い冥福(めいふく)を祈るための祭事を行うこと」とある(新明解国語辞典〈第五版〉)。 ネットで「供…

【新美貴資の「めぐる。〈118〉】縄文人も食べていたウナギ  魚食のルーツは縄文時代にあった

〈『日本養殖新聞』2022年4月15日号寄稿〉 日本人はいつからウナギを食べていたのか。どんな漁法で捕まえ、どうやって食べていたのだろう。疑問と興味がふくらんでいくなかで、時代をさかのぼり「縄文」にたどり着いた。 『縄文の思想』(瀬川拓郎、講談社…

【新美貴資の「めぐる。〈117〉」】適切に手を加え多様性を守る 池干しから自然を考える

〈『日本養殖新聞』2022年3月15日号寄稿〉 〈この世に存在している生物はそれがどんなにつまらなく見える生き物であったとしてもそれぞれの居場所で、ナンバー1なのである〉(『弱者の戦略』稲垣栄洋、新潮社)。 昨年11月、名古屋市名東区の猪高緑地にあ…

【寄稿記事】養殖アユの山崎水産クラウドファンディングに挑戦 アユのファンを増やしたい

〈『日本養殖新聞』2022年1月25日号寄稿〉 愛知県豊橋市で養殖アユを生産している山崎水産は、昨年12月よりインターネットで不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する「クラウドファンディング」を実施している。 同社がこのような取組を行うのは初めて…

【新美貴資の『めぐる。〈113〉』】川から環境を考える 流域の中を歩いてみよう

〈『日本養殖新聞』2021年11月15日号寄稿〉 北海道で秋サケの定置網漁が不振であるという(『中日新聞』2021年11月4日)。記事では、道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場の研究者が原因について、気候変動の影響による海水温上昇や、道内各地の川に…

【新美貴資の「めぐる。111」】河原から多自然を考える 川と陸をむすぶ大切な存在

〈『日本養殖新聞』2021年9月15日号寄稿〉 ウナギとミミズの関係を知ってから、河原のことが気になるようになった。 河原は、大雨が降るたびに冠水する。そして、そこにある多くのものをかき混ぜ流してしまう。生き物にとっては、生育するうえでとても条件…

うなぎ弁当1000食を無償で提供 医療従事者やひとり親家庭に 愛知県名古屋市「うなぎ屋 比呂野」

〈『日本養殖新聞』2021年7月5日号寄稿〉 愛知県名古屋市昭和区の「うなぎ屋 比呂野」(廣野耕史社長)は、今年5月までにうなぎ弁当1000食を医療従事者やひとり親家庭に無償で提供した。こうした取組に人びとの共感が集まり、同店には感謝や応援の声がたく…

【新美貴資のめぐる。〈108〉】地名が語る歴史 鰻廻間の由来を考える

〈『日本養殖新聞』2021年6月15日号寄稿〉 いつ、だれが、どのようにして付けたのか。前回の続きで、名古屋市名東区にある「鰻廻間(うなぎはざま、以下、異字体を新字体に改める)」の地名について考えてみた。 どんな名前にも必ず命名者がいる。そこには…

【新美貴資の「めぐる。〈107〉」】かつて「鰻廻間池」があった場所を訪ねる

〈『日本養殖新聞』2021年5月10日号寄稿〉 以前に紹介した名古屋市名東区にある「鰻廻間」(うなぎはざま。以下、異字体を新字体に改める)という地名を覚えているだろうか。この鰻廻間に、かつて「鰻廻間池」と呼ばれるため池があったことにも触れた。その…

【新美貴資の「めぐる。〈106〉」】都会の源流を探して 忘れられた川をめぐる

《『日本養殖新聞』2021年4月15日号寄稿》 どこの町にもあるのではないか。ひっそりと静かに流れている小さな川やどぶが。私が暮らす所の近くにも、実はある。 名前のわからない川(私は川と捉えている)は、愛知県の名古屋市と長久手市の境のあたりを南北…

なごや環境大学のブログに寄稿した記事「地域文化を育む身近な自然 名古屋を流れる香流川を歩く」が掲載されました

なごや環境大学のブログ『特集・なごやエコ最前線』に寄稿した記事「地域文化を育む身近な自然 名古屋を流れる香流川を歩く」が掲載されました。 www.n-kd.jp

【新美貴資のめぐる。〈105〉】ウナギはいるのかいないのか マイリバーを歩いて考える

《日本養殖新聞2021年3月15日号寄稿》 ふと思った。なぜウナギは川を上るのだろうかと。遡上(そじょう)。『広辞苑』には、「流れをさかのぼって行くこと」とある。 マリアナ諸島の西方海域から、東アジアの沿岸域までのふ化してからの移動も大変だが、一…

【海の祭り】未来に運ぶ

三谷祭。愛知県蒲郡市にて。2015年10月25日撮影。

【海の祭り】海浜の賑わい

亀崎潮干祭り。愛知県半田市亀崎町にて。2014年5月4日撮影。

【海の祭り】これからもずっと

亀崎潮干祭り。愛知県半田市亀崎町にて。2014年5月4日撮影。

【海の祭り】ずっとこの場所で

亀崎潮干祭り。愛知県半田市亀崎町にて。2013年5月4日撮影。

【海の祭り】潮の匂いを浴びて

亀崎潮干祭り。愛知県半田市亀崎町にて。2013年5月4日撮影。

【海の祭り】恵みへの感謝

野島祭の船団パレード。愛知県南知多町篠島にて。2012年7月15日撮影。

【海の祭り】勇壮な団結

野島祭の船団パレード。愛知県南知多町篠島にて。2012年7月15日撮影。

【海の祭り】これからも、ずっと

亀崎潮干祭り。愛知県半田市亀崎町にて。2012年5月4日撮影。

【海の祭り】昔も今も

亀崎潮干祭り。愛知県半田市亀崎町にて。2012年5月4日撮影。

【海の祭り】海浜曳き下ろし

愛知県半田市亀崎町の亀崎潮干祭より。2012年5月4日撮影。

〈新美貴資の「めぐる。(100)」〉鰻谷を探して遡る 愛知県小牧市の大山川

〈『日本養殖新聞』2020年10月25日号寄稿〉 鰻沢、鰻田、うなぎ(へんは魚。つくりは、上から「なべぶた」「回」「日」「一」)廻間……。愛知県には「鰻(他の字体を含む)」のつく地名がいくつかある。きちんと調べてみなければならないが、魚類のなかでもそ…

なぎさは海のゆりかご『海のゆりかご通信』No.21 三河湾の環境回復に挑む漁師たち

なぎさは海のゆりかご『海のゆりかご通信』No.21(2011年6月)に寄稿した記事を紹介します。 愛知県は三河湾の湾奥にある蒲郡(がまごおり)。多くの産業と結びつき、時代の変化のなかで変わらずこの海で暮らす漁師さんを訪ねました。 「三河湾の環境回復に…

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「名古屋の生物の最新情報を知る 〜希少種シンポジウム『次代に引き継ぐなごやの貴重な生きものたち』開催〜」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2014年4月に掲載された記事「名古屋の生物の最新情報を知る 〜希少種シンポジウム『次代に引き継ぐなごやの貴重な生きものたち』開催〜」を紹介します。 www.n-kd.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「養殖場を見学しウナギについて理解を深める 〜共育講座『味わって知る わたしたちの海』で西尾市一色町の生産現場を訪ねる〜」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2014年8月に掲載された記事「養殖場を見学しウナギについて理解を深める 〜共育講座『味わって知る わたしたちの海』で西尾市一色町の生産現場を訪ねる〜」を紹介します。 www.n-kd.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「名古屋に残る自然を体感し貴重な生き物たちを観察 〜『名東区自然散策会』で猪高緑地を歩く〜」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2014年10月に掲載された記事「名古屋に残る自然を体感し貴重な生き物たちを観察 〜『名東区自然散策会』で猪高緑地を歩く〜」を紹介します。 www.n-kd.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「名古屋にもあった豊かな海と漁師町 ~今も残る漁村文化を探して下之一色を歩く~」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2018年5月に掲載された記事「名古屋にもあった豊かな海と漁師町 ~今も残る漁村文化を探して下之一色を歩く~」を紹介します。 www.n-kd.jp