里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

養殖

新美貴資の「めぐる。〈138〉」日々進化する技術 完全養殖で変わる世界

〈『日本養殖新聞』2023年12月15日号寄稿〉 今年の秋以降に発表されたニュースの中から気になったものを取り上げて、ウナギ業界のこれからについて少し考えてみたい。 そのニュースは、以下の2つのネット記事である。 ①“サステナブルな餌料と養殖で生まれた…

【新美貴資の『めぐる。〈112〉』】郷土の宝ものを未来に 今の長良川に思うこと

〈2021年10月15日号寄稿〉 短かった夏が終わり、秋がやってきた。秋といえば長良川なのだ。昨年も岐阜市の中流域に出かけ、産卵期のアユを観察した。今年もまた通うつもりである。 岐阜市内にかかる長良橋のたもとから長良川の上流を眺めた。緑をたくわえた…

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「養殖場を見学しウナギについて理解を深める 〜共育講座『味わって知る わたしたちの海』で西尾市一色町の生産現場を訪ねる〜」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2014年8月に掲載された記事「養殖場を見学しウナギについて理解を深める 〜共育講座『味わって知る わたしたちの海』で西尾市一色町の生産現場を訪ねる〜」を紹介します。 www.n-kd.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「謎を秘めたウナギから環境と暮らしを考える ~直面する資源問題、守りたい食文化~」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2016年1月に掲載された記事「謎を秘めたウナギから環境と暮らしを考える ~直面する資源問題、守りたい食文化~」を紹介します。 www.n-kd.jp

あゆフレークなどを販売 山崎水産が地元産の養殖アユを豊橋市内のイベントでPR

〈『日本養殖新聞』2018年寄稿、2020年6月25日加筆修正〉 豊橋市内で養殖アユを生産している山崎水産のブース 地域の賑わいを創出し、地元産品の消費を推進する特産市「まちなかマルシェ」が2018年1月28日、愛知県豊橋市の豊橋駅南口駅前広場で開かれた。市…

ひつまぶし入りいなり寿司をPR 愛知県豊川市のおいでん祭

〈『日本養殖新聞』2017年寄稿、2020年6月24日加筆修正〉 注目を集めたひつまぶし入りいなり寿司 第29回豊川市民まつり「おいでん祭」(同まつり協議会、おいでん祭実行委員会主催)が2017年5月27、28日の両日、同市内で開かれた。 同市観光協会のブースでは…

豊橋養鰻漁協、山崎水産が「豊橋まつり」に出店 地元産のウナギ、アユを来場者にPR

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月23日加筆修正〉 豊橋養鰻漁協のブースには多くの客がつめかけ「豊橋うなぎ」を買い求めた 「第62回豊橋まつり」(同まつり振興会主催)が2016年10月15、16日の両日、豊橋市内の各所で開かれ、今年も豊橋養鰻漁協が出…

愛知県産のウナギをPR 県養鰻漁業者協会が知事と試食しながら懇談

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月22日加筆修正〉 県内の養鰻漁業者が生産状況などを知事に説明。生産したウナギを試食しながら懇談した 土用の丑の日を前に愛知県産のウナギをPRしようと、県養鰻漁業者協会の山本浩二会長らは2016年7月26日、大村秀…

兼升が豊橋市内にアユ料理店「鮎知」をオープン 養殖アユの魅力と生産量トップの県産をPR

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月20日加筆修正〉 豊橋駅の近くにオープンした店の外観 兼升養魚漁業生産組合は2016年3月より、愛知県豊橋市にアユ料理専門店「鮎知(あいち)」をオープンした。 同組合では、一昨年から6次産業化を進めており、飲食…

6月1日「鮎の日」に「和鮎」を使って調理実習 豊橋調理製菓専門学校で兼升養魚漁業生産組合が実施

〈『日本養殖新聞』2015年寄稿、2020年6月16日加筆修正〉 串うちを体験する生徒たち 6月1日の「鮎の日」に、愛知県豊橋市の豊橋調理製菓専門学校で県産の養殖アユを使った調理実習が行われた。約60人の生徒が受講し、塩焼きやご飯などを調理して味わった。 …

名古屋市場に生鮮アユ入荷 森養魚場が11ケース

〈『日本養殖新聞』2015年寄稿、2020年6月14日加筆修正〉 初荷となる森養魚場の一枚九尾入りのアユ 2015年3月2日、名古屋市中央卸売市場本場に養殖の生鮮アユ(レギュラーサイズ)が小アユに続いて初入荷した。 荷受けしたのは、中部水産と大東魚類の2社。中…

焼きカキブームにわく鳥羽・浦村 消費拡大へ養殖業者が自ら販売

〈『水産週報』2009年5月15日号寄稿、2020年5月25日加筆修正〉 「牡蠣の国まつり」で人気を集めたカキのつめ放題 「海のミルク」と呼ばれ栄養たっぷりで人気のカキ。全国的な産地としては広島、宮城県が有名だが、三重県でもカキ養殖は盛んに行われている。…

関市「松文養鯉場」の寒ナマズ 寿司職人が調理して頭から骨、皮まで味わう

〈2015年6月26日執筆、2020年5月23日加筆修正〉 関市の池で養殖されているナマズ ひげを生やした愛きょうのある顔と、ぬるりとした黒くて太い体から、独特な雰囲気をかもしだすナマズ。岐阜県の関市下有知地区で、ニシキゴイや食用コイ、ホンモロコなどを養…

【DoChubu掲載】自然の恵みを受けて製品づくりに邁進。風味豊かな松阪のアオサ

〈『DoChubu』2013年7月1日更新、2020年5月15日加筆修正〉 アオサの収穫が行われる猟師漁港の地先に広がる浅海 三重県が全国一の生産量(約6割のシェア)をほこる特産のアオサ。県内の伊勢志摩地方で、春先の2月から4月頃にかけて収穫される、独特の風味と味…

【DoChubu掲載】〈おさかなブログ〉西尾で養殖ナマズの試食会開催

〈『DoChubu』2012年12月27日更新、2020年4月24日加筆修正〉 ふっくらとした身が味わえるナマズの味噌田楽 ウナギの稚魚であるシラスウナギの不漁が続き、厳しい経営を強いられている養鰻(ようまん)業界。愛知県西尾市の一色地区をはじめ豊橋市、弥富市か…

【DoChubu掲載】〈おさかなブログ〉鳥羽・答志島のワカメ

〈『DoChubu』2012年3月31日更新、2020年4月22日加筆修正〉 2月上旬から始まった答志島での養殖ワカメの収穫 昨年(2011年)秋に渡り、その魅力にはまってしまった鳥羽の答志島を2月上旬に再び訪ねました。今回は島の答志地区で催される「答志八幡祭」を見る…

【DoChubu掲載】〈鳥羽市特集〉自然の恵みを循環のなかで活かす。新たな地域ブランドの確立を目指す「浦村アサリ研究会」

〈『DoChubu』2012年3月4日更新、2020年4月22日加筆修正〉 浦村アサリ研究会が取り組んでいるアサリの生産。自然の恵みを活かした新たな地域ブランドの確立を目指しています カキの産地として有名な鳥羽市の浦村町。伊勢湾口に面し、複雑に入りくんだ海岸線…

【DoChubu掲載】〈おさかなブログ〉愛知の魚「スサビノリ」

〈『DoChubu』2011年12月9日更新、2020年4月22日〉 収穫されたばかりの伊勢湾のスサビノリ いよいよ今年もノリ摘みの季節がやってきました。伊勢・三河湾ではノリの養殖が古くから行われていて、冬に入るこれからが収穫の時期。全国でつくられている養殖ノリ…

【DoChubu掲載】〈大紀町特集〉地元の魚をPR!消費者との交流を進める錦の漁師たち

〈『DoChubu』2011年10月28日更新、2020年4月22日加筆修正〉 錦漁港で谷口兄さん(右)と西村宗伯さん。後方の漁船は谷口さんがまき網漁で乗りこむ船です 海岸線が複雑に入り組む三重県南部の沿岸では、穏やかな海の広がる入り江にイカダを浮かべ、イケスの…

【DoChubu掲載】木曽三川からの豊かな恵み。自然の力でおいしく育つ小鈴谷のノリ

〈『DoChubu』2011年3月15日更新、2020年4月21日加筆修正〉 私たちがいつも口にしているノリ。様々な工程を経て丁寧に作られています 寿司やおにぎりなどに使われるノリ。昔も今も私たちの食生活には欠かせない、とても馴染みの深い食材です。全国で養殖され…

【DoChubu掲載】大人気の焼きガキ食べ放題!森、川、海の恵みをうけて育つ鳥羽の「浦村カキ」

〈『DoChubu』2010年3月2日更新、2020年4月20日加筆修正〉 冬から春先にかけておいしいのがカキです。この時期は栄養をたっぷり蓄えていることから、味も良くて身もぷりぷり。グリコーゲンやタウリン、カルシウムなど多くの栄養成分を含んでいて、「海のミル…

〈新美貴資の「めぐる。(42)」〉加工と直販で拡大目指す 山崎水産 坂柳淳之さん

〈『日本養殖新聞』2015年12月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 師走にはいるも、今年は晩秋から暖かい日が続き、日中はおだやかな陽気に包まれる。好天に恵まれたとある日の昼下がりに向かったのは、愛知県は東三河の都市・豊橋。同市の南部に位置する…

〈新美貴資の「めぐる。(32)」〉毎年が一年生 「豊橋うなぎ」を生産する松井養魚場 松井政久さん

〈『日本養殖新聞』2015年1月25日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 愛知県の東の玄関口にあたる豊橋市。全国有数の産出額を誇る農業をはじめ、化学や繊維、自動車などの工業が盛んなかつての宿場は、約38万人の人口を抱える東三河の要衝として、いまも発展を…

〈新美貴資の「めぐる。(22)」〉親ウナギの保護へ奔走 松文養鯉場代表 松田文男さん

〈『日本養殖新聞』2014年3月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 灰色のどんよりと曇った空からは、冷たい雨がしとしとと降りそそぐ。長い冬の眠りから目を覚ます生き物たちにとっては恵みの雨。日々寒暖を繰り返す大気の変転に確かな実感をつよめ、近づく…

〈新美貴資の「めぐる。(18)」〉「豊橋うなぎ」のピーアールに努力 豊橋養鰻漁協組合長 福井孝男さん

〈『日本養殖新聞』2013年11月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 昨年12月に地域ブランドとして商標登録された愛知県の「豊橋うなぎ」。ウナギについての登録は、全国でも「一色産うなぎ」に次ぐ2件目となる。その名称は、安全で安心な豊橋の地下水で育て…

〈新美貴資の「めぐる。(8)」〉ナマズ養殖への挑戦で活路を開く 西尾市一色町の養鰻業者 大竹弘志さん

〈『日本養殖新聞』2013年1月10日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 養鰻の一大産地として全国に知られている愛知県西尾市一色町。遠浅な三河湾の海岸線に沿って広がる平野には、池をおおうハウスが点在し、歩いているとウナギの町の特色があちこちから視界に…