里山川海を歩くライターの活動記録

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【DoChubu掲載】〈おさかなブログ〉「あいちの農林水産フェア」で人気!離島の魅力がつまった3種類の丼ぶり

〈『DoChubu』2012年12月22日更新、2020年4月24日加筆修正〉

愛知県の特産品が大集合!見て買って味わうことができる「あいちの農林水産フェア」が2012年11月15日(木)から20日(火)までの6日間、名古屋市中区の百貨店「丸栄」の8階大催事場で開かれました。この催しは、同フェア実行委員会(構成員:愛知県、名古屋市、県農業協同組合中央会、県経済農業協同組合連合会)が主催し、県漁連、県森林協会の後援で行われたもの。

会場では、県内で採れた新鮮な野菜や農水産物を使った漬物や佃煮、調味料、製菓などの加工品、工夫を凝らしたお弁当やバーガー、焼きそばといった地元の名物が販売され、多くの人でにぎわいました。また、ノリの等級当てクイズなど、さまざまな調理体験や試食が楽しめる日替わりイベントも行われ、会場を盛り上げました。

50を超える出展者で活気にわく会場のなか、記者がとくに注目したのは、茶屋で食べることのできた離島の名物です。県は今年度より離島の魅力を発信して振興を図ろうと、特産品をピーアールするキャンペーン「あいちの離島うまいもんPR大作戦!」を展開しています。

今回のフェアでは南知多町篠島日間賀島西尾市佐久島観光協会が出展し、それぞれが地元で獲れる魚介を使った自慢の丼ぶりを提供。篠島のシラス丼、日間賀島のタコ飯、佐久島大アサリ丼のどれもが魅力的で、全てを味わってみたかった記者は期間中に3つの丼ぶりを制覇しました。

特色ゆたかな3種類の丼ぶり 

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口当たりの良い上品なシラス干しがたっぷり入った篠島のシラス丼

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うま味を凝縮したやわらかなタコともっちりとしたご飯がよく合う日間賀島のタコ飯

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表面はサクサクで中はとってもジューシー。大きなフライがのった佐久島大アサリ

3つの丼ぶりはどれも特色がゆたかで、島の個性を凝縮したかのよう。それぞれがまったく異なる味わいで、ボリュームも満点でした。海からの恵みを享受しながら伝統を守り、多様な文化を独自に発展させてきた島の光景が、食べ進めるうちに脳裏に浮かんできました。

篠島のシラス丼は、ご飯のうえに特産のシラス干しがたっぷり。シラス干しはとてもやわらかくて風味もよく、塩気が程よくきいてご飯にもぴったり。添えられていた大葉や梅肉もアクセントとなって、食欲をかきたてます。

日間賀島のタコ飯は、もっちりとしたご飯にタコのうま味がしみこんで、それだけでも十分においしい。やわらかなタコの身は食感がよく、噛めばかむほど口のなかいっぱいに深い味わいが広がります。かなりのボリュームなのですが、食べはじめたら最後まで止まりませんでした。

佐久島大アサリ丼は、ご飯のうえにのった大アサリのフライの大きさにびっくり。揚げたてをほうばると、表面はサクっとして、中はとってもジューシー。貝のもつ独特の滋味が口のなかにどっとあふれでます。フライと一緒にとじた卵はふわふわとろとろで、ご飯との相性もよく、熱々をふうふう言いながらかきこみました。

記者の大好きな篠島日間賀島佐久島。伊勢湾にうかぶ愛知の3つの島には、これまで何度も渡って歩いていますが、そのたびに新たな発見や出会いがあり、その魅力にますます惹かれ、親近感が深まっています。丼ぶりを夢中になって食べていると、なんだか島でくつろいでいるような感覚をおぼえました。また島めぐりで訪れたときには、それぞれの魅力にあふれた海の幸を丼ぶりでゆっくり味わってみたいと思います。

(新美貴資)

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