里山川海を歩くライターの活動記録

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第12回うなぎまつり 浜松・雄踏総合体育館で開催 好天に恵まれ8000人が来場

〈『日本養殖新聞』寄稿、2020年5月30日加筆修正〉

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好天に恵まれ多くの人で賑わった

第12回うなぎまつり2012(浜名商工会うなぎまつり実行委員会主催)が2012年11月4日、静岡県浜松市の雄踏総合体育館・駐車場で開かれ、市民ら約8000人が来場した。好天に恵まれたまつりでは、ウナギを使った長巻寿司づくりやつかみどりなどが人気を集め、ウナギの弁当や加工品の販売ブースには長い行列ができた。

会場には、まつり実行委員会と交流のある埼玉県さいたま市浦和うなぎまつり実行委員会の関係者も招かれ、交流会が行われた。この他、子どもたちによるダンスや地元の高校生による吹奏楽の演奏も披露され、まつりを盛り上げた。

「地元の人が楽しみにしている」(商工会関係者)というまつりでひときわ大きな注目を集めたのは、体育館の中で行われたウナギ100尾を使った長さ50メートルの長巻寿司づくり。参加した老若男女120人の手によって太い長巻きができあがると、拍手と歓声がわきおこった。

さいたま市浦和うなぎまつり実行委員会が出店したブースでは、浜名湖産のウナギ蒲焼き丼(1000円)120食分を売り出したが、開会前から多くの人々が並び、すぐに完売となった。ウナギの加工品を販売していた「株式会社海老仙」のブースでは、鰻エキスの入った餌で育った鶏の卵「浜松の卵」や「浜松うなぎドレッシング」などが並び、来場者の関心を集めた。この他、雄踏鰻白焼会が白焼きを提供。地元の水産・青果物なども販売され賑わった。

浜名商工会、さいたま市浦和の両うなぎまつり実行委員会による交流会では、伊藤篤志浜松市副市長が「ウナギの縁でこういうお付き合いができるのはうれしい」。小林敏さいたま市副市長が「お互い連携してうなぎまつりを盛り上げたい」と述べ、鈴木克明浜名商工会長、大森好晴中村屋社長(浦和のうなぎを育てる会)、地元で養鰻業を営む古橋元治氏も挨拶。出席者は昼食のうなぎ弁当をとりながら歓談し、親交を深めた。

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さいたま市浦和うなぎまつり実行委員会のブースには、蒲焼き丼を求めて人々が長い列をつくった

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浜松市のマスコットキャラクター「出世大名 家康くん」(右)、さいたま観光大使の「浦和うなこちゃん」もかけつけた

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長巻寿司づくりを楽しむ参加者

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子どもたちは活きたウナギに触れて楽しんだ

(新美貴資)

※記事中に記載されている価格は、取材した当時のものになります。