〈『日本養殖新聞』2015年寄稿、2020年6月20日加筆修正〉
岐阜県関市の市民らで構成する「親うなぎを海に帰す会」は2015年10月19日、同県を流れる長良川で漁獲された天然親ウナギの放流活動を実施した。
放流に参加したのは、同会の世話人代表を務める松田文男さん(関市議会議員、松文養鯉場代表)らメンバー3名。県内の長良川下流域で川漁師によって捕獲された天然の親ウナギ4匹を集め、さらに下ったところにある三重県桑名市の河口堰より下流の地点で放流した。
同会は、関市も流れる長良川にウナギを増やそうと、松田さんらの呼び掛けで活動を行っており、今回は昨年に続く2回目の放流となった。古くからウナギの食文化が栄え、多くの専門店や飲食店がうな丼を提供する関市は、ウナギの町として広く知られている。
同会の松田さんは「地道な取り組みだが、このような活動をいろんなところでもやってほしい。今後も毎年行いたい」と話している。
(新美貴資)