里山川海を歩くライターの活動記録

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日本の食文化「鰻」を知り 川の未来について考える 「第2回清流長良川流域の生き物・生活・産業」連続講座/愛知県主催

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月20日加筆修正〉

愛知県が主催する「第2回清流長良川流域の生き物・生活・産業」連続講座が2016年2月21日、愛知県名古屋市の「ウインクあいち」で開かれた。

絶滅危惧種ウナギを食す日本!長良川に生きぬくウナギと伝統漁法から鰻をうまくいただく未来を考えよう!」をテーマに、講演とパネルディスカッションが行われた。

第1部の「お話を聞く」では、伊藤文成氏(国立研究開発法人水産総合研究センター理事)が「ウナギの絶滅危惧種指定と世界一の消費国としての責任」、長田健太氏(日本料理「小伴天」店長)が「うなぎ料理の美味しさと魅力」、つる詳子氏(自然観察指導員熊本県連絡会長)が「海と川を行き来するウナギ 天然ウナギの再生は幻か」と題して講演。

第2部の「わいわい談義」では、「川と海をつなぐ希少な生き物ウナギから、地域と地球にとっての旨い未来とは何かを考えよう」をテーマに、パネラーの大橋亮一氏(長良川漁師)、地村佳純氏(碧南海浜水族館主任学芸員)、伊藤氏、つる氏と、コメンテーターの鈴木輝明氏(名城大学大学院特任教授)が、原田さとみ氏(タレント/エシカル・ペネロープ社長)の司会により、意見を交換した。(新美貴資)