里山川海を歩くライターの活動記録

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ウナギ供養と放流会を開く 津うなぎ専門店組合が子どもたちを招き実施

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月23日加筆修正〉

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活きたウナギに触れる子どもたち

うなぎ専門店組合主催による「うなぎ供養・豊漁願い放流会」が2016年8月29日、同市内で行われた。

毎年この時期に開かれる恒例の行事で、一般参加を募っての開催は3回目となる。企画と運営には、FAMIEの地域コーディネーター若林祐基さん、フリーアナウンサー大西祐子さんが協力した。

市内の本徳寺で行われた供養には、組合に加盟する6店の店主らが出席。その後、なぎさまちの「ベイシスカ」に会場を移し、放流イベントが開かれた。

冒頭、参加した小学生親子24組を前にして上原正広組合長(「はし家」社長)が「50年以上前から行っているこの行事も、一般の方を募って3回続けることができた。今日は楽しんでください」と挨拶。

クイズ形式での勉強会では、組合員が順番に「ウナギはどこで生まれる?」「体がヌルヌルしているのはなぜ?」などの問題を出題。回答した子どもたちからは多くの質問が寄せられた。

会場には前葉泰幸市長もかけつけ「津はウナギの文化が定着している。ウナギ市長として魅力を宣伝していきたい」と来場者に話した。

その後、全員で近くの海浜へと移動し、同組合が用意した養殖ウナギの成魚約80匹を子どもたちがつかみ、歓声をあげながら次々と海に放した。

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ウナギをつかみ海に放した

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クイズ形式で勉強会が行われウナギについて学んだ

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本徳寺で行われたウナギ供養

(新美貴資)