里山川海を歩くライターの活動記録

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ウナギ供養と放流を実施  三重・津うなぎ専門店組合

〈『日本養殖新聞』2021年9月15日号寄稿〉

うなぎ専門店組合(上原正広組合長)は2021年8月23日、同市内でウナギ供養と放流の行事を実施した。

行事には、組合に加盟する「はし家」「新玉亭」「大観亭支店栄町本店」「両口屋」の四店の他、三重県地域活性化に取り組み、津のウナギ食文化の発展に向けて同組合の取組を支援している「FAMIE」から関係者が出席した。

同組合では、60年以上前より毎年この時期にウナギへの感謝の思いをこめて供養と放流を行っている。

供養は、午前中に寿町の真宗高田派・本徳寺で行われ、仏前にウナギが供えられるなか住職が読経し、参列した組合員らが手を合わせた。その後、近くを流れる岩田川の河口近くで用意した養殖ウナギの成魚を放流した。

同組合は、FAMIEの協力を得て、親子を招いたウナギの放流や勉強会を過去に開催し、市民との交流を図ってきた。コロナ禍が終息し、市民参加による催しが再開され、ウナギの食文化の振興につながることが期待される。

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