里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

生態系

新美貴資の「めぐる。〈142 〉」豊かな伊勢湾を取り戻せるか シンポ「海と川」に参加して

〈『日本養殖新聞』2024年4月15日号寄稿〉 伊勢湾と長良川が抱えている問題について考えるシンポジウム「海と川」が3月31日、岐阜市内であった。長良川市民学習会など約30団体からなる、よみがえれ長良川実行委員会が主催し、市民ら約100人が参加した。同委…

【新美貴資の「めぐる。(123)」】小さな宇宙に驚く 川の生き物を観察して

〈『日本養殖新聞』2022年9月15日号寄稿〉 以前にミジンコを採取し、観察したことを書いた。普段の私たちが目にすることのない、人間とはスケールの異なる世界への興味が尽きない。 残暑の厳しい昼下がり、重いペダルをこいで、町の近くを流れる香流川(か…

【新美貴資の「めぐる。〈117〉」】適切に手を加え多様性を守る 池干しから自然を考える

〈『日本養殖新聞』2022年3月15日号寄稿〉 〈この世に存在している生物はそれがどんなにつまらなく見える生き物であったとしてもそれぞれの居場所で、ナンバー1なのである〉(『弱者の戦略』稲垣栄洋、新潮社)。 昨年11月、名古屋市名東区の猪高緑地にあ…