里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【新美貴資の「めぐる。(98)」】ガサガサでウナギを探す 愛知県長久手市の香流川

〈『日本養殖新聞』2020年8月25日号寄稿〉 現代の都会を流れる小さな川にもウナギはいるのか。名古屋で暮らす年来の疑問である。都市のコンクリートで囲まれた狭小な河川において、ウナギを捕まえたり見たりしたという話を私は聞いたことがない。 愛知県長…

ウナギの魅力について講演 人とウナギの関係を大切に 本紙連載中のライター新美貴資氏

〈『日本養殖新聞』2020年8月10日号掲載〉 本紙で「めぐる。」を連載中のフリーライター・新美貴資氏は2020年7月18日、愛知県名古屋市内の市環境学習センターで「ウナギの魅力~取材から見た生態、食文化、職人、人との歴史~」と題して講演した。 主催した…

〈新美貴資の「めぐる。(97)」〉深まる謎と膨らむ興味 ウナギを探し愛知・春日井の里を歩く

〈『日本養殖新聞』2020年7月15日号寄稿〉 中日新聞2020年6日1日の記事「用水路にニホンウナギ」の記事を見て驚愕した。 愛知県春日井市内の用水路で、泥さらいをしていた作業員が細長い魚を発見。名古屋港水族館に確認してもらったところ、ニホンウナギの稚…

〈新美貴資の「めぐる。(96)」〉感動と喜びを提供する ウナギ職人はすばらしい仕事

〈『日本養殖新聞』2020年6月15日号寄稿、2020年8月9日加筆修正〉 新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が5月25日、全面解除となった。愛知県は、それより早い14日に対象区域から解除され、私が暮らす名古屋の町も人や物が動き出した。 今懸念しているの…

〈新美貴資の「めぐる。(95)」〉奪われた社会の連繋 コロナの試練を乗り越えて

〈『日本養殖新聞』2020年5月10日号寄稿〉 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が出されて3週間が経過した。この原稿を書いている今も、予断を許さない緊迫した状況が続いている。 名古屋市のはずれにある私の町も、多くの店が休業し、通りからは…

〈新美貴資の「めぐる。(94)」〉希望を灯し未来につなぐ 自分を守ることは大切な人を守ること

〈『日本養殖新聞』2020年4月15日号寄稿〉 新型コロナウイルス感染症の猛威が止まらない。世界がこのウイルスの脅威を見誤った。この原稿を書いている2020年4月7日現在、東京都では感染者が日を追うごとに増加し、いつ感染爆発が起こるかわからない緊迫した…

〈新美貴資の「めぐる。(93)」〉できることに努める 止まらない新型コロナウイルス

〈『日本養殖新聞』2020年3月15日号掲載、2020年8月4日加筆修正〉 この原稿を書いている時点(2020年3月9日)で、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。安倍首相が小中高校などに臨時休校を要請した3日後の3月1日、名古屋駅とその周辺を歩いた。 普段…