2022-01-01から1年間の記事一覧
12月3日、各務原市の川島ライフデザインセンターで生涯学習・令和4年度長期講座の「おもしろ楽習教室」が開かれ、講師を務めました。 今回のテーマは「かつお節をけずる にぼしの解剖をしてみよう! 水産業とおさかなについて学ぶ」で、小学4~6年生の児…
〈『日本養殖新聞』2022年12月15日号寄稿〉 愛知県内にウナギの伝説があった。愛知は、ウナギの生産と消費が盛んで、食文化が栄えている。また、県内には「鰻」の付く地名が多い。愛知とウナギには、深いつながりがある。 だから、神の使いであるウナギに導…
〈『日本養殖新聞』2022年11月15日号寄稿〉 名古屋に巨大鰻が現れる。そんな出来事が150年以上前の江戸時代にあり、当時の人々を驚かせたようだ。 巨大鰻が出現した場所は、現在の「ささしまライブ駅」(中村区)近くから名古屋港(港区)を結ぶ中川運河で、…
〈『日本養殖新聞』2022年10月15日号寄稿〉 あの場所で目にした光景が忘れられない。今も脳裏のどこかにずっとこびりついている。もう10年くらい前になるだろうか。その出会いは、突然にやってきた。 日は暮れていたのかもしれない。名古屋市西区にある円頓…
〈『日本養殖新聞』2022年9月15日号寄稿〉 津うなぎ専門店組合(上原正広組合長)は8月29日、同市内でウナギ供養を行い、その後に放流行事を実施した。 行事は、組合に加盟する「はし家」「新玉亭」「大観亭支店栄町本店」「両口屋」の四店舗によって行わ…
〈『日本養殖新聞』2022年9月15日号寄稿〉 以前にミジンコを採取し、観察したことを書いた。普段の私たちが目にすることのない、人間とはスケールの異なる世界への興味が尽きない。 残暑の厳しい昼下がり、重いペダルをこいで、町の近くを流れる香流川(か…
8月20日、岐阜県の各務原市が行っている生涯学習の前期講座「おもしろ楽習教室」で講師を務めてきました。「かつお節をけずる にぼしの解剖をしてみよう! 水産業とおさかなについて学ぶ」をテーマに、小学4~6年生のみなさんと一緒に楽しく学びました。 …
〈『日本養殖新聞』2022年8月25日号寄稿〉 2年前から動画共有サービス「ユーチューブ」への投稿を始めた。投稿は不定期で、作成した動画の数はまだ少ないが、これまでに愛知県内で食べた魚料理、名古屋市内のウナギ店のうな丼、アユやサバなどの水産加工品…
〈『日本養殖新聞』2022年7月15日号寄稿〉 世の中にはいろんな仕事がある。その中で「職人」と呼ばれる人、またそうした人びとが従事する仕事とはなんなのだろう。 水産業でいえば、漁師や競り人、仲卸や魚屋で働く人などが真っ先に思い浮かぶ。でも、職人…
独自の視点を持つガイドとまちのあちこちを歩く「まいまい東海」のツアー「【篠島シラス】絶品シラス丼を目指して、お魚ライターがいざなうお魚天国篠島さんぽ~漁港に魚市場、海が培った信仰の地を巡り、漁師一家の待つ食堂で舌鼓~」が2022年6月12日に開…
〈『日本養殖新聞』2022年6月15日号寄稿〉 今回でこの連載が10年目を迎えました。いつも読んで下さっている購読者の皆さんに感謝し、お世話になっている編集部にもお礼を申し上げます。 私は、ライターになる前は、東京で水産業界紙記者として働いていまし…
〈『日本養殖新聞』2022年6月15日号寄稿〉 世の中では、多くの「供養」が行われている。供養とは、「仏前や死者の霊前に有形・無形の物を供え、加護を願い冥福(めいふく)を祈るための祭事を行うこと」とある(新明解国語辞典〈第五版〉)。 ネットで「供…
〈『日本養殖新聞』2022年5月25日号寄稿〉 これまでの価値観が崩れて、守られてきた伝統や美徳がどんどん壊されている。そして、その勢いはさらに加速度を増している。文明の発展は、人間を幸せにしてきたのだろうか。縄文時代のことを調べていると、当時の…
2022年5月17日、三重県鳥羽市の石鏡第一ホテル神俱良で、臨海実習のため宿泊する奈良教育大学付属中学校の生徒のみなさんに講話を行いました。 同中学校からは、これまでにも何度か講話をする機会をいただいています。 今回講話した内容は「自分の興味をふ…
〈『日本養殖新聞』2022年4月15日号寄稿〉 日本人はいつからウナギを食べていたのか。どんな漁法で捕まえ、どうやって食べていたのだろう。疑問と興味がふくらんでいくなかで、時代をさかのぼり「縄文」にたどり着いた。 『縄文の思想』(瀬川拓郎、講談社…
岐阜県各務原市が主催する「ライフカレッジ」の講師として2022年3月18日、同市川島河田町の川島ライフデザインセンターで「水産業とさかなについて学ぶ」をテーマに約1時間半お話をさせていただきました。 ライフカレッジは、60歳以上の市民を対象に開かれ…
〈『日本養殖新聞』2022年3月15日号寄稿〉 〈この世に存在している生物はそれがどんなにつまらなく見える生き物であったとしてもそれぞれの居場所で、ナンバー1なのである〉(『弱者の戦略』稲垣栄洋、新潮社)。 昨年11月、名古屋市名東区の猪高緑地にあ…
〈『日本養殖新聞』2022年2月15日号寄稿〉 町はどんどん変わる。この数年で、昔から地元で営業し残っていたわずかな店が、次々と消えてしまった。 昭和の子どもの頃を思い出す。本、レコードレンタル、おもちゃ、駄菓子、薬、酒、文房具、電気、米、パン、…
〈『日本養殖新聞』2022年1月25日号寄稿〉 愛知県豊橋市で養殖アユを生産している山崎水産は、昨年12月よりインターネットで不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する「クラウドファンディング」を実施している。 同社がこのような取組を行うのは初めて…
〈『日本養殖新聞』2022年1月15日号寄稿〉 「トマト牛プレめし」「マルゲリータピザ」「ビーフシチューパイ(期間限定)」。これらは、私の好きな飲食チェーン店が提供している商品である。 普段の食事は自炊することが多いが、外で食べる時は松屋、サイゼ…
〈『日本養殖新聞』2022年1月15日号寄稿〉 新年が明けました。 新型コロナウイルスの変異株による感染拡大が懸念されており、今年も多難な年明けとなりました。長引くコロナ禍で、もう以前のような社会には戻らないでしょう。人類は幾多の厄災に見舞われな…
なごや環境大学のブログ『特集・なごやエコ最前線』に寄稿した「地域の遺産であるため池を守る 名東区の猪高緑地で池干しを実施」が掲載されました。 猪高緑地のすり鉢池で行われた池干しから、名古屋市内に今も多く残っているため池の役割や直面している課…