独自の視点を持つガイドとまちのあちこちを歩く「まいまい東海」のツアー「【篠島シラス】絶品シラス丼を目指して、お魚ライターがいざなうお魚天国篠島さんぽ~漁港に魚市場、海が培った信仰の地を巡り、漁師一家の待つ食堂で舌鼓~」が2022年6月12日に開かれ、ガイドを務めました。
愛知県南知多町の篠島は、三河湾に浮かぶ周囲約8キロ、約1600人が暮らす漁業の盛んな小さな離島です。
当日は好天にめぐまれ、毎年伊勢神宮に納める「おんべ鯛」が作られる中手島、魚市場や漁港、伊勢神宮と深いつながりのある神明神社、美しい海浜が広がる前浜(ないば)、迷路のような小道が交錯する漁村集落、昔の造り酒屋、島に残る最古の木造建築である医徳院などを約2時間かけて見て歩きました。
この日は、島の基幹漁業であるシラス漁が臨時休漁となり、魚市場での水揚げや加工場周辺での天日干し作業を見ることはできませんでしたが、最後に「&しらす食堂2929」で、島で水揚げされた生シラスと釜揚げシラスを皆さんと一緒に味わいました。シラスのコロッケや天ぷらもご馳走になり、皆さんに喜んでいただくことができました。
篠島との出会いは10数年前になります。以来、取材などで何度も訪れているのですが、この島の歴史、漁業、自然、文化など知らないことばかり。知識が十分でないうえに、このようなツアーを行うのは初めのことなので、案内者として不勉強かつ不慣れな点が多々あったかと思いますが、とりあえず無事に終えることができてほっとしました。
今日歩いた所は、島のわずかな一部分です。まだまだ他にすばらしい景観や名所、旧跡がたくさんあります。四季によって異なる景色や豊かな魚介が獲れる篠島は、いつ訪ねてもその時々で体感できる魅力があり、特別な思い出を作ることができるでしょう。ここに来ると元気になる。そんな島のパワーを、のんびりとした時間が流れるなか五感でいっぱい感じていただきたいです。
今回のツアーでは、篠島に初めて来たという方が何人かいました。わずかな時間ではありましたが、歩いて見聞したなかの「どこか」や「なにか」に面白さを感じていただけたらうれしいですし、この島についてさらに興味を深めるきっかけになったら幸いです。
私も、自身の成長につながるとても貴重な経験を得ることができました。
このツアーに参加してくれた皆さん、協力してくれた&しらす食堂2929さん、企画してくれたまいまい東海の事務局の方々に感謝します。