〈『DoChubu』2011年8月6日更新、2020年4月21日加筆修正〉
7月14日(木)の豊浜漁港(愛知県南知多町)では、たくさんの種類の魚が揚がっていましたが、なかでも小型底びき網漁によって大量に獲れていたのがマダコ。伊勢湾の外では大きなものも揚がっていましたが、内湾では小型のものがたくさん漁獲され、魚市場を埋めていました。
「タコはゆでて食べるのがうまい。塩を入れて1、2分。色が変わったらすぐだして。長くゆでると固くなるから」。夫婦で漁に出ていた浜のお母さんが、食べ方を教えてくれました。今がおいしいというマダコ。刺身でもいいし、タコ飯や酢の物にしたり、唐揚げにしてもうまいそう。
年間を通して100種類以上の魚が水揚げされるという豊浜漁港。それぞれの魚に旬の季節があり、一年のサイクルのなかで獲れる種類や量も変わっていきます。魚市場にならぶたくさんの魚を通して、季節の移り変わりを実感できるのも、産地を訪れる楽しみの一つです。(新美貴資)