里山川海を歩くライターの活動記録

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【DoChubu掲載】〈おさかなブログ〉桑名・はまぐりプラザの「しじみ味噌煮込みうどん」

〈『DoChubu』2011年12月17日更新、2020年4月22日加筆修正〉

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体がぽかぽかと温まる「しじみ味噌煮込みうどん」。これからの季節にぴったりです

三重県桑名市の漁師町・赤須賀にある「はまぐりプラザ」の食堂で、今年(2011年)も12月から「しじみ味噌煮込みうどん」(700円)の提供が始まりました。ちょうどいま木曽三川の河口域で獲れるシジミは「寒シジミ」と呼ばれ、おいしい旬の時期を迎えています。地元で獲れるシジミをたくさんの人に食べてもらいたいと、若手の漁師たちが昨年考案したこのメニュー。12月から3月までの期間限定で味わうことができます。

シジミのだしがよくでている味噌は、太くてもちもちとしたうどんとよくあいます。使われているシジミは、目の前の漁港であがったものをいったん冷凍したもの。冷凍することによって、うま味がぐっと増すそうです。熱々のうどんを、ふうふう言いながらひたすらズルズルと吸い込む。食べ続けるうちに体中からは汗が噴き出して、体がぽかぽかと温まってきます。

うどんと一緒についてくる「しじみかき揚げ」にも、シジミのむき身がたっぷりと使われています。かぶりつくと表面はサクサクでなかはもっちり。シジミと一緒に入っているしょうがやネギの香りが、口のなかでパッと広がり鼻へとぬけて、さらに食欲をかきたてます。

かき揚げは、そのままでももちろんおいしいのですが、うどんのなかに入れて食べるのもおすすめ。汗をふくのも忘れて、ひたすら夢中で食べ続けました。前回の「はまぐりうどん」と同じく、最後の一滴まで飲み干してごちそうさま。地元で獲れた貝を十分に味わい、お腹もふくれて体も温まり大満足でした。

食堂では、地元産のハマグリやシジミがお値打ちで味わえることから、昨年(2010年)7月のオープン以来、口コミなどで評判が広がり、市内はもちろん、県外からも多くの客が訪れます。とても家庭的な雰囲気で、ゆったりと流れる揖斐川を眺めながら食事が楽しめます。

焼はまぐり、はまぐりの磯辺揚げ、あさりの炊き込みご飯、シジミの味噌汁などがつく
「焼きはまぐり定食」(1500円、要予約)をはじめ、「はまぐり丼」(1000円)、「はまぐりうどん」(500円)などが人気を集めています。(新美貴資)

※記事中に記載されている価格は、取材当時のものです。

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