里山川海を歩くライターの活動記録

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【DoChubu掲載】〈おさかなブログ〉愛知の魚「アキアミ」(大浜漁港)

〈『DoChubu』2011年11月11日更新、2020年4月22日加筆修正〉

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大浜漁港で水揚げされていたアキアミ

アキアミというエビを知っていますか?サクラエビに似たとても小さなエビです。三河湾に面した西三河地区の大浜漁港(愛知県碧南市)を訪れると、ちょうどこのアキアミが水揚げされている最中でした。魚市場にならぶカゴに顔を近づけて見ると、体長2センチぐらいの小さなアキアミがびっしりと詰まっています。うっすらと桜色に染まった半透明の体は、宝石のように輝いていました。

獲れたり獲れなかったり、その年によって変動があるものの、例年11月から12月頃に三河湾で漁獲されるこの小さなエビ。地元の漁師はアミエビと呼んでいます。水揚げされた後は、加工業者によって釜揚げや佃煮、干しエビなどにされます。地元の家庭では、獲れたての新鮮なもので塩辛をつくり、白菜漬けにも使うそうです。すりつぶしたものを山芋とまぜて団子にし、おでんの具にして食べると教えてくれた浜のお母さんもいました。干したエビは、お好み焼きやかき揚げにして食べるのがおすすめです。

(新美貴資)

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