里山川海を歩くライターの活動記録

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【DoChubu掲載】〈おさかなブログ〉第1回「豊浜とれたて市場」開催!

〈『DoChubu』2011年11月8日更新、2020年4月22日加筆修正〉

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開催前から多くの人が列をつくる「豊浜とれたて市場」の会場

水揚げされたばかりの新鮮な魚を一般向けに販売するイベント「豊浜とれたて市場」が
2011年10月16日(日)の夕方より愛知県南知多町の豊浜漁港で開かれました。獲れたばかりのガザミやマイワシカマスなどが格安な値段で販売され、会場は多くの一般客で賑わいました。

このイベントは、豊浜で獲れる魚をもっと食べてもらおうと地元の豊浜漁協が企画したもので、今回が初めての試み。開催前にはどれぐらいの客が集まるのか漁協職員のみなさんも心配していましたが、開始20分前には写真のような長蛇の列が。予想を大きく上回る人の数に市場は予定時間を急遽繰り上げて始まりました。

売り場には、いまがおいしい旬のガザミや脂がのり丸々と太ったマイワシをはじめ、カマスやマダイ、シャコなどが皿に盛られて並び、一皿300円や500円といった格安さから大人気。先を争うようにして客が買い求め、会場は熱気に包まれました。販売開始から30分、1時間経っても客足は途絶えることなく、職員は押し寄せる客の対応や魚の補充で忙しく追われていました。

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(左)ガザミはゆでて食べるのが最高。(右)脂のたっぷりのったマイワシは刺身がおすすめです

新鮮な魚を手に入れようと、売り場へ殺到する多くの人々。こうした光景を見て、やっぱり日本人は魚が好きなのだと改めて実感しました。おいしい魚を購入できる場があって、簡単に調理することができれば、魚好きな人がもっと増えるはずです。

このときの市場でも、漁師や漁協職員から簡単な調理法を聞いて、魚を買い求める客を何人も見ました。こうした生産者と消費者が顔をあわせるイベントが、大きく離れてしまっている生産と消費の距離を近づけ、安心や信頼をうむことにつながるのだと思います。

地域を元気にするこうした取り組みをこれからも応援していきたいです。次回行くときは、記者も売り切れる前に脂ののったマイワシを購入して、自宅で調理してみたいと思います。

「豊浜とれたて市場」は年内(2011年)12月18日(日)まで、豊浜漁港の市場内で毎週日曜16時から18時まで開催予定です。(悪天候の場合は休み。売り切れ次第終了です)。どこよりも新鮮で安く買うことができるこのイベント。たくさんの魚をいろんな調理法でぜひ味わってみてください。(新美貴資)

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