里山川海を歩くライターの活動記録

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【DoChubu掲載】〈おさかなブログ〉桑名・赤須賀で春を呼ぶシラウオ漁が解禁

〈『DoChubu』2014年2月13日更新、2020年5月16日加筆修正〉

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揖斐川の河口付近で漁獲されたシラウオ。体長は5~6センチくらい。陽の光を受けて独特の光沢を放っていました

年が明けた1月6日。桑名の漁師町・赤須賀では、シラウオ漁が始まりました。揖斐川の河口付近で行われた漁は、早朝から正午ごろまで続き、出漁した5組(2隻で1組)で約70キロを水揚げ。例年、この時期から産卵のために河川を遡上するシラウオは、高級魚として珍重され、そのまま生でいただく他、すし種や佃煮、卵とじなどにして食されます。春を呼ぶ魚の漁は、3月いっぱいくらいまで続きます。

新春の浜に活気

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寒気に包まれるなか、あたたかな陽光がさす赤須賀漁港。漁を終えた漁船が帰港します

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昨年最初の漁の時よりも多く獲れたシラウオ。これからどんどん成長し、身も太くなります

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活気にわく入札場。多くの関係者が見守るなか入札が行われました

獲れたての輝くシラウオを前に「体がまだひょろっと細長い」と語る壮年の漁師さん。2月に入ると身も太り、本格的な旬を迎えるそうです。入札場には、漁獲されたシラウオが次々と運びこまれます。新たな季節の到来を告げる魚の今年初めての漁に、漁港は高揚感で充満。入札は、多くの関係者が見守るなか行われ、新春の浜に活気を呼び込んでいました。(新美貴資)

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