里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

【DoChubu掲載】旬を食べる かんたんお魚レシピ アユのアクアパッツァ

〈『DoChubu』2016年7月27日更新、2020年5月16日加筆修正〉

f:id:takashi213:20200516121539p:plain

梅雨が明けて本格的なアユのシーズンがやってきました。春に河口から遡上した稚アユは、上中流域の川底の石にはえたコケをはみ、夏にかけてぐんぐん大きくなります。独特の風味が魅力の香魚は塩焼きで食べるのが一番ですが、今回はたっぷりの夏野菜を使ったアクアパッツァの作り方を紹介します。

レシピを教えてくれたのは、岐阜市内で鮮魚店「魚ぎ」を経営する内藤彰俊さん。アユは愛知、岐阜県で養殖が盛ん。養殖ものであれば、量販店やスーパーでも購入できます。家庭で簡単に調理でき、酒の肴にもなる季節の魚料理をぜひ試してみてください。

【材料】(2人前)
アユ(2匹、塩焼きにしたもの)、パプリカ(50グラム)、プチトマト(1パック)、ブロッコリー(1房)、ニンニク(1片)、レモン(適量)、イタリアンパセリ(2本)。
オリーブオイル(大さじ2)、白ワイン(50cc)、コショウ(少々)。

【作り方】(調理時間約10分)
➀パプリカは薄切りにし、プチトマトは半分に切る。ブロッコリーは下茹でするかラップをしてレンジで約30秒。ニンニクは細かく刻むか薄切りにする。
➁ワインにオリーブオイルを加え、コショウを適量かける。
➂皿にアユを並べ➀の野菜を盛り、➁のソースをかける。ゆるくラップをかけレンジで約5分。野菜がしなってきたら取り出す。レンジを使わずフライパンで調理してもよい。
イタリアンパセリをのせ、スライスしたレモンを添える。

f:id:takashi213:20200516122950j:plain

季節の魚と野菜で作ります

f:id:takashi213:20200516123031j:plain

香草でかおりをつけてあるオリーブオイルを使用

f:id:takashi213:20200516123112p:plain

いろんな夏野菜を取り入れて調理しました

【内藤さんのアドバイス
調理で使う塩焼きのアユは、スーパーで買った惣菜や前日に残ったものでも大丈夫。アユは鮮魚を使ってもよく、白身であればどんな魚でもおいしく味わえますよ。ソースで使うオリーブオイルは、ローズマリーや月桂樹などの香草や鷹の爪などを適量入れ、火を入れて冷ましたものを使うとより香りがでます。ニンニクの匂いが気になるようでしたら、使う量を減らすか除いてもよいでしょう。

f:id:takashi213:20200516123209p:plain

料理の作り方を教えてくれた内藤彰俊さん

魚をトマトとオリーブオイルで煮込むアクアパッツァ白身の海産魚を使う料理ですが、アユでもぴったり。ニンニクとの相性もよく、ぴりっとしたコショウやレモンの酸味が効いて食欲をそそります。やわらかなアユの身を、色鮮やかな夏野菜と一緒に味わってみてください。

【内藤さんのプロフィール】
ないとう あきとし 岐阜市内で営む昭和20年創業の老舗鮮魚店「魚ぎ」の4代目。35歳。福岡や東京の魚屋で修業を積んだ後、家業を継ぐ。子どもの頃より料理に関心を持ち、奥さんと子どもがいる家庭でも魚を使ったさまざまな料理を作る。店では、マグロの解体イベントや消費者を対象にした魚の講座などを開き、地域の活性化と魚食の普及に向けて活躍中。

f:id:takashi213:20200516124151p:plain

●鮮魚 魚ぎ
住所:岐阜県岐阜市玉宮町1-13
TEL:058-262-5711
営業時間:8:00~18:00
定休日:水曜午後、日曜、祝日
【鮮魚 魚ぎHP】

2016年5月23日取材時の情報になります。

(新美貴資) 

みつける。つながる。中部の暮らし 中部を動かすポータルサイトDoChubu