里山川海を歩くライターの活動記録

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岐阜市中央卸売市場で天然アユの初競り 令和元年のアユシーズンが始まる

〈『日本養殖新聞』2019年寄稿、2020年6月26日加筆修正〉

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岐阜市中央卸売市場で行われた初セリ

岐阜県長良川の天然アユの初競りが2019年5月11日、岐阜市中央卸売市場であり、この地方における令和元年のアユのシーズンが始まった。

同日0時より長良川の中下流などの指定された漁場でアユ漁が解禁となった。午前6時から始まった競りには多くの仲買人らが参加し、威勢のよい掛け声が飛び活気にわいた。

この日の入荷数量は64枚(一枚=約1キログラム、37~85尾入り。昨年60枚)。一枚当たりの最高値は3万円(昨年2万5000円)となった。同市場を管理する市によると、解禁日の前日と当日が晴天に恵まれたことから入荷数量は前年並みとなった。

アユの発育状況は良好で、サイズは17~11センチで平均14センチ(昨年13センチ)となった。今後、稚アユの放流が行われ、水温の上昇とともにアユの成育も進むことから、安定した入荷が期待される。

卸2社で行われた競りには、それぞれ約40人の仲買人らが参加した。競り落とされたアユは、市内の料理店の他、名古屋などに出荷された。

市内で鮮魚店を営む「魚ぎ」の内藤彰俊代表は、競り落としたアユを手にし「サイズ、価格とも例年通りで満足です」と話した。

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今年も発育状況は良好

(新美貴資)