里山川海を歩くライターの活動記録

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ウナギのタレを使った「鰻成りプリン」を新発売 岐阜県海津市「いなりや」

〈『日本養殖新聞』2019年月日号寄稿、2020年3月31日加筆修正〉

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ウナギのタレを2、3滴かけると味わいに深いコクが生まれる

岐阜県海津市のウナギ料理店「いなりや」が2019年2月より、ウナギのタレを使ったプリンを新商品として発売した。

同店が商品化したのは、「鰻成(うな)りプリン」(税込291円)。カラメルの代わりにウナギのタレをかけて味わうスイーツで、テイクアウトにも対応している。

同店は、大正年間の創業からまもなく100周年を迎える。これを機に、目玉となる新たな料理を作ろうと、4代目の河合克英さんが1年くらい前から取り組んだ。多くの人々の協力を得ながら試行を重ね、ウナギ店が作るユニークなプリンを完成させた。

創業から変わらぬ製法によって継ぎ足し、使い続いてきたタレとの相性は抜群で、「最初はプリンの味を。その後にタレを少しかけて、ひつまぶしのように変化する味を楽しんでほしい」と河合さん。

商品名は、昨年12月にテレビで放送された番組の撮影で、同店を訪れた「ANZEN漫才」が試食した際に「うなぎ」と「いなり」と「うなる」を合わせてネーミングした。
同店では、タレを使った2作目となる新たなプリンの発売を今後予定している。

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ユニークなプリンを開発した「いなりや」。2作目の発売も予定している

(新美貴資)

※記事に記載されている価格は、取材した当時のものになります。