里山川海を歩くライターの活動記録

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岐阜市中央卸売市場で天然アユの初セリ 雨天のため入荷量は少なく価格はやや安値に

〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月20日加筆修正〉

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長良川で漁獲された天然アユ

岐阜県内の長良川下流などの指定された漁場で、2016年5月11日より天然アユ漁が解禁となり、翌12日に岐阜市中央卸売市場で初セリが行われた。

初セリは、午前6時よりスタートした。入荷数量は35枚(一枚=約1キロ、40~67尾入り)で、一枚当たりの最高値は1万8000円(昨年2万円)をつけた。同市場を管理する市によると、解禁日の前日と当日が雨天となり、入荷数量は少なめとなった。発育状況は、やや小ぶりだという。

入荷数量は、昨年の56枚から減少。サイズは15~9センチで、平均は約12センチ(昨年14センチ)。長良川漁協が行った調査によると、遡上数は昨年に比べて多いことが確認されており、今後の順調な成長と入荷が期待される。

卸2社で行われた初セリでは、約40人の仲買人らが台の上にあがり、威勢のよい掛け声が飛び交うなか取引が約10分ほど続いた。セリ落とされたアユは、市内の料理店の他、名古屋方面に出荷された。

6月には、長良川の上流域でも漁が解禁となり、本格的なシーズンの到来に向け、関係者の期待がふくらんでいる。

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多くの市場関係者が参加した初セリ

 

(新美貴資)