里山川海を歩くライターの活動記録

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ウナギの魅力を伝える 本紙連載のライター新美さんが岐阜県各務原市で講演

〈『日本養殖新聞』2020年1月25日号掲載〉

本紙で連載中の「めぐる。」を執筆しているフリーライター・新美貴資さんが12月13日、岐阜県各務原市の川島ライフデザインセンターで「フリーライターの仕事とウナギの魅力」と題して講演した。

東海地方の水産業などを取材している新美さんは、60歳以上の市民を対象に市が主催している「ライフカレッジ」で講師を務めた。

新美さんは、参加した地元の住民ら約50人を前に、これまでの取材で撮影した写真を見せながら、水産業と海の環境、フリーライターの活動、ウナギの魅力などについて説明した。

また、ウナギ専門店が発信している調理の様子を紹介する動画を流したり、ウナギに関するクイズを出題したりし、取材テーマの一つであるウナギについて理解を深めてもらった。

新美さんは、ウナギの魅力について、①謎の多い生態②日本を代表する食文化③奥の深い職人の世界④日本人と関わりの深い生き物―の四つがあると強調。

醸造が盛んな東海地方には、蒲焼きのタレにたまり醤油を使う独自の「うま口文化」があること。そして、ウナギの生産と消費が盛んで、多様なウナギの食文化が各地で継承されていることなどを伝えた。

また、関係者によるウナギの資源保護活動、専門店による消費者を招いた勉強会開催などの取り組みを紹介。「鰻」の付く地名やウナギを祭る信仰などについても触れ、話題を提供した。

この講座は12月17、20日にも、それぞれ別の市内2か所で開かれた。

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