里山川海を歩くライターの活動記録

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1万4000人がウナギの魅力を体感する 浜松市で「第14回浜名湖うなぎまつり」開催

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月12日加筆修正〉

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ウナギを買い求める客が並ぶ浜名湖養魚漁協のブース

第14回「浜名湖うなぎまつり」(浜名商工会同まつり実行委員会主催)が2014年11月2日、静岡県浜松市浜名湖ガーデンパークで開かれ、約1万4000人が来場した。

浜松市との共催で毎年この時期に開かれるイベントは、今回も盛りだくさんの内容で、ウナギ弁当(一食1200円)は地元の31店舗が600食、交流のあるさいたま市の浦和うなぎまつり実行委員会が400食を提供した他、浜名湖養魚漁協が白焼き(一匹1100円)、ネギ鰻(一串200円)、肝串(一本200円)などを調理して販売。どのブースも長蛇の列ができ、会場は人びとの熱気と香ばしいウナギの匂いに包まれた。

この他にも、捕まえたウナギを白焼きで受け取れる限定200食の「うなぎのつかみどり」(一匹1000円)や、ウナギ100匹を使った長さ50メートルの長巻寿しをつくる催しが企画され人気を集めた。またウナギの食文化を紹介する歴史コーナーも設けられた。

開会式では、主催者を代表して同まつり実行委員長の鈴木克明・浜名商工会長が「ウナギ養殖の発祥の地である浜名湖をアピールしたい」と挨拶。来賓の飯田良昭・浜松市西区長が「さいたまと浜松で交流を図り、ウナギの食文化を全国に発信していきたい」と述べた。

今回新たに企画されたウナギのグルメレシピと川柳コンテストの表彰式も行われ、グルメレシピは「うなぎとさつまいものコロッケ」、川柳は「重箱の隅までうなぎ追い回す」の作品がそれぞれ金賞に選ばれた。式には、鈴木伸幸・浜松市副市長、遠藤秀一・さいたま市副市長も駆けつけ、ウナギを通した両市の友好を深めた。

会場では地元の物産も数多く販売され、休日を過ごす多くの家族連れで賑わった。

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子どもたちの人気を集めたウナギのつかみどり

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参加者が捕まえたウナギはその場で白焼きに調理された

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丁寧に焼き上げられていくウナギ

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老若男女80名がウナギの長巻寿しづくりに挑戦した

(新美貴資)