里山川海を歩くライターの活動記録

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3万人が市場の魅力を体感 名古屋市中央卸売市場本場で「ふれあい市場まつり」開催

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月12日加筆修正〉

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水産物の模擬セリが行われ人気を集めた

名古屋市中央卸売市場本場(同市熱田区)で2014年11月16日、「2014ふれあい市場まつり」(市中央卸売市場協会主催)が開かれ、来場した約3万人の市民で賑わった。

一般に市場を開放するこの催しは今回で5回目。「食材の宝庫本場!旬(秋)を食して、旬を楽しもう!」をテーマに開催された。

開会式では、主催者を代表して同協会の堀健雄会長(中部水産会長)が挨拶。「たくさんの食材に触れて見て味わって、市場の機能や役割、魅力や特色を体験できるイベントを用意しました」と述べ、開会を宣言した。

また、このほど一般から募集し選定した本場のロゴマークも、堀会長によって披露された。名古屋を象徴するシャチホコが生鮮食料品を勢いよく食べ、本場の活気ある様子を表しているマークは今後、市場関係者の名刺や商品の袋、パンフレットなどに印刷され、本場のピーアールに使われる。

市場内の太物棟、塩干棟では、水産物の即売や模擬セリ、マグロの解体実演・販売などが行われ人気を集めた。今回は新たな企画として、カキや養殖マダイなどを使った10種類の秋鍋が展示され、食材も紹介された。

広場では市場や産地関係者らによる模擬店が多数並び、中央管理棟では鮮度の異なるカンパチの食べ比べやフルーツの魅力を伝える食育講座も企画された。様々な魚に触れることができるタッチプールやあいちの魚カルタ大会など、子供が楽しめるイベントも数多く、来場者は市場の活気を体感し、休日を満喫した。 

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多くの市民が来場して市場の活気にふれた

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子供たちに人気だったタッチプール。市場関係者との交流もすすんだ

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名古屋市中央卸売市場本場のロゴマークを披露する堀健雄会長

(新美貴資)