〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月12日加筆修正〉
岐阜市中央卸売市場(同市茜部新所)で2014年11月30日、「第3回ぎふ市場まつり」(同まつり実行委員会主催)が開かれ、来場した市民1万5000人で賑わった。
毎年この時期に市場を一般に開放して開かれる催しは、今回で3回目となる。市民に市場をピーアールし、食文化の向上と食育の推進、生鮮食料品の消費拡大を目的に企画されたまつりでは、マグロの解体と模擬セリ、鮎雑炊の無料配布、アサリ詰め放題などのイベントが行われた他、多くの水産・青果物や加工品が販売された。
開会式では、同まつり実行委員長代理の村瀬尚美副委員長が「今後も新鮮で安心・安全な食品を供給していくことに努力する。今まで以上の協力をお願いします」と挨拶。
続いて、市場の開設者を代表し、同市の佐藤哲也副市長が「市場の機能は重要。これからも皆さんに愛される市場にしたい。今日は時間の許す限り楽しんで下さい」と述べ、来賓の挨拶が終わると、会場の各ブースでイベントや販売が始まった。
水産物の販売ブースでは、サーモンやベニサケ、ブリやスズキなどの鮮魚や切り身、シラス干しやカズノコ、スルメやコンブなどの加工品がお値打ちな価格で販売され、多くの客が殺到した。
また今回は卸会社からの依頼を受けて、三河淡水魚と三河水産加工がまつりに協力。用意した400杯のうな丼(一杯900円)を調理して提供し、来場者の注目を集めた。
当日は好天に恵まれ、訪れた人々は、熱気にあふれる市場の雰囲気を満喫した。
(新美貴資)