〈『日本養殖新聞』2016年寄稿、2020年6月23日加筆修正〉
名古屋市中央卸売市場北部市場(愛知県豊山町)の水産卸、名北魚市場は2016年9月27日、同市場で2016年末商材展示商談会を開いた。
展示商談会には130を超えるメーカーが出展し、冷凍水産物や加工食品などの自社製品をアピール。多くの取引先や市場関係者らが来場しにぎわった。
冒頭、主催者を代表して清水泰男常務が挨拶に立ち「商品が売れなくて厳しいという話を聞く。弊社も一丸となりメーカーの皆さまに協力できるよう邁進する」と述べて開会した。
会場にはエビやカニ、マグロなどの水産物の他、かまぼこ、ちくわ、はんぺん、つくだ煮など多数の加工品が並んだ。
食品卸の中央水産(岐阜県岐阜市)は、森養魚場(同県大垣市)の養殖アユを使った「鮎の塩麹漬け」を展示。昨年12月、国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に「清流長良川の鮎」が認定されたことを受け、同県産のアユをPRしようと商品を開発した。今年7月から販売し、岐阜や愛知県内のスーパー、ネットを通した販売で好評を得ているという。
川魚の珍味やつくだ煮を製造する鈴木食品(愛知県蟹江町)は、「子持ち鮎甘露煮」「鮒味噌」などの定番商品を提案。スギヨ(石川県七尾市)はウナギの蒲焼き風かまぼこ「うな蒲ちゃん」を出品した。
展示商談会は午前10時から午後2時まで開かれ、各ブースでは活発な商談や試食が行われた。
(新美貴資)