〈『日本養殖新聞』2017年寄稿、2020年6月25日加筆修正〉
2016年12月に「清流長良川の鮎」が世界農業遺産に認定されたのを記念して制定された「鮎の日」の2017年7月23日、岐阜県内の各地で様々な催しが開かれた。
主催したのは岐阜県と世界農業遺産「清流長良川の鮎」推進協議会で、河川環境楽園イベント実行委員会が協力。世界遺産の意義や誇るべき「長良川システム」を県民に理解してもらい、県魚であるアユへの関心を深めてもらうことを目的に、7月の第4日曜日を「GIAHS(世界農業遺産)鮎の日」として制定していることから今年も企画された。
メイン会場となった各務原市の河川環境楽園では、アユを使った寿司やカレー、オムレツなどを食べ比べて投票する「AYU―1グランプリ~清流の国 鮎料理合戦~」やアユのつかみ取り体験、長良川流域の特産品の販売、資源管理や環境保全などをテーマにした内水面漁業研修センター開所1周年記念公開講座などが行われた。
また河川環境楽園内にある水族館「アクア・トトぎふ」でも、長良川を再現した展示コーナーで飼育員がアユを解説した他、アユが描かれた本の朗読会などが行われた。
その他、長良川「鮎」と「伝統文化」の親子体験イベント(岐阜市)、GIAHS鮎の日イベント「フェスタ鮎の日」(関市)、曽代用水アユすくい(美濃市)、「GIAHS鮎の日」あゆフェス2017in郡上(郡上市)などが各地で行われ、参加者はアユのつかみ取りや伝統漁法の見学、魚の観察などを楽しんだ。
県外でも関連イベントとして、名古屋市ではアユ料理の提供や関連商品の販売、水槽でのアユの展示などが行われた。
(新美貴資)