〈『日本養殖新聞』2015年寄稿、2020年6月19日加筆修正〉
「第61回豊橋まつり」(同まつり振興会主催)が2015年10月17、18日の両日、豊橋市内の駅前や公園、中心街など各所で開かれ、今年も地元の豊橋養鰻漁協が出店した。
同漁協は、2日間で350キロのウナギを用意。豊橋公園エリアの農産物博覧会に設けたブースでは、「豊橋うなぎ」の蒲焼き(一匹1600円〈大〉、1500円〈中〉)などを販売し、多くの客が列をつくった。
両日とも昼過ぎから、子供50人を対象にウナギのつかみ捕り体験が行われ、体験後には、参加者に一匹200円で加工した蒲焼きが提供された。たくさんの生きたウナギに多くの親子らが関心を示し、歓声があちこちからあがった。
天候にも恵まれ、ウナギの売れ行きは前回よりも好調だった。市川誓男組合長は「リピーターの方が多く、豊橋うなぎのブランドの知名度が広がっている」と笑顔で話した。
また、観光物産博覧会では山崎水産(同市)が小売酒販青年会のブースで、生産した養殖アユの塩焼き(一匹300円)や干物(大〈二匹入り〉500円、中〈三匹入り〉600円)を販売し、にぎわった。同社の坂柳淳之さんは「一般に向けてアピールし、養殖アユのファンを拡大したい」と意欲を語った。
市内各地の会場ではさまざまなイベントが行われ、まつりには2日間で約62万人が来場した。
(新美貴資)