里山川海を歩くライターの活動記録

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【東海の旨いもの】香魚の旨みを生かした こくのある上品な味わい 「馬瀬鮎だし入り醤油」

〈2015年6月23日執筆、2020年3月23日加筆修正〉

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下呂市馬瀬地区を流れる木曽川水系の馬瀬川は、良質なアユが釣れることで知られる。この川で獲れた特産「馬瀬鮎」のだしを使った、刺身用と卵かけごはん用の2種類のしょうゆが開発され、今年2月より「南飛騨馬瀬川観光協会」が販売している。

同協会が売り出している「馬瀬鮎だし入り醤油」は、「七里十里五十淵」(200ミリリットル)と「まぜひかり卵かけごはん」(同)で、ともに1本500円(税込)。企画・監修したのは、「馬瀬地方自然公園づくり委員会」と「岐阜の川人文化研究会」(同市)で、「山川醸造」(岐阜市)が製造した。 

天然アユを炭火で素焼きにし、独自の技術で干したものからだしを取り、伝統的な製法によって作られたたまりしょうゆと合わせて仕上げた。

かつお節のようにしたアユからだしをとった」(山川醸造・山川晃生社長)というしょうゆは、こくのある上品な味わいで、煮物や卵焼き、炒飯などの隠し味として使うこともできる。まろやかな風味が特徴の卵かけごはん用は、地元のブランド米「まぜひかり」からネーミングした。

商品は、同地区内にある「フィッシングセンター水辺の館」やホテル「美輝の里」などで買うことができる。同協会は地域の新たな名物として、市内外で広く販売していく予定だ。

※商品の価格や情報は、執筆した2015年6月当時のものです。