里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

【銘店めぐり】職人が丹精込めて作る 滋味豊かな蒲焼き ウナギ専門店 なまずや各務原分店

〈2015年10月27日執筆、2020年5月20日加筆修正〉

豊かな緑と閑静な住宅地が広がる各務原市の那加前洞新町。市内で1978年に創業し、現在地に移り店を構えて16年を迎えるのが、ウナギ専門店の「なまず各務原分店」。炭火で丁寧に焼き上げられたウナギは、艶やかな輝きと、香ばしい匂いを放つ。この滋味豊かな味を求めて、地元はもちろん遠方からも多くの客が訪れる。

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多くの客が訪れ味わう名物のひつまぶし

 調理を担当するのは、二代目の西脇潤さん。創業時から継ぎ足して使う、ウナギの旨みが溶け込んだ甘めのたれをつけ、表面をぱりっと焼き上げる。使うウナギは、九州の宮崎や鹿児島県産で、毎朝取り寄せ、一匹ずつ割いて串をうつことから一日の作業が始まる。

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職人の技によって焼き上げられていく

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炭火でじっくりと焼かれていくウナギは香ばしさを放つ

蒸さない地焼きで仕上げた蒲焼きは、外はさくさくとして、中はふっくら。口に入れると、ウナギの持つ独特の旨みが、噛みしめるたびにあふれでて、後をひく濃厚なたれが、食べ進めるほどに食欲をかきたてる。職人が丹精込めて焼く心のこもったウナギを、くつろぎながらゆっくり味わってほしい。

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二代目の西脇潤さん

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地元のウナギの味を守り続ける。名鉄「市民公園前駅」から歩いて約15分のところにある

 〈お店情報〉「なまず各務原分店」各務原市那加前洞新町3178、電話058-383-2020。営業時間11時~14時、16時半~20時半。定休日毎週火曜(祭日は営業)。

(新美貴資)

※お店の情報は、2015年5月の取材当時のものです。