里山川海を歩くライターの活動記録

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長良川の若手漁師がクラウドファンディング 岐阜県各務原市で川文化の交流拠点を2017年7月オープン

〈『日本養殖新聞』2017年寄稿、2020年6月24日加筆修正〉

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川文化の交流拠点を開く川漁師の平工顕太郎さん(2017年6月16日、各務原市の稲羽コミュニティセンター)

天然アユを捕る長良川の若手漁師が岐阜県各務原市に「川文化」の交流拠点を開くため、ネットを活用したクラウドファンディング(資金調達手法)に取り組んでいる。

老若男女が交流できる川文化の拠点づくりを進めているのは、川漁師で「ゆいのふね」代表の平工顕太郎さん。開業予定は2017年7月20日で、朝獲れ天然アユの販売や魚食普及、青少年に向けた環境教育、漁具の展示や魚を捕る道具の貸し出し、川についての情報発信などを行う。

クラウドファンディングで募った資金は、拠点となる空き家の改修費用、厨房機器や調理器具の導入費用などに充てる。

支援者には、長良川の天然アユやモクズガニ、手投網の投げ方スクール1回券、近海魚のさばき方教室(天然アユランチ付き)招待など、金額の異なるコースからさまざまな返礼品が用意されている。

支援の募集は5月10日より目標金額50万円を掲げて始まり、1日目で100%を突破。現在までの達成率は217%(21日現在)となっている。募集期間は残り37日(同)。

長良川の数少ない専業漁師のなかで最年少の平工さん。川文化を継承する担い手育成の面からも、新たな取り組みには注目が集まっている。

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漁を通して川の情報を発信。県内各地で講演活動を続けている(同)

(新美貴資)