〈『DoChubu』2009年12月7日更新、2020年5月17日加筆修正〉
今月は長野県木曽地方の伝統食である野菜の漬物、すんき漬けを使った料理を紹介します。第1回目は『すんきいなり』です。すんき漬けの独特な酸味やシャキシャキした歯ごたえが、いなりとぴったり!油揚げは味付けされたものも市販されていますので、手軽に調理することができます。ぜひご家庭でお試しください。
☆レシピ
材料(分量4人分)
- 米(2cup)
- すし酢
- 酢(20ml)
- 砂糖(15g)
- 塩(3g)
- 黒ゴマ(3g)
- すんき(120g)
- 油揚げ(5枚)
- ザラメ(100g)
- 濃い口しょう油(120ml)
- 酒(15ml)
- みりん(15ml)
- たまりしょう油(5ml)
作り方
【①】米を炊き、すし酢と合わせます。
【②】すんきを細かくカットします。
【③】①と②を黒ゴマと合わせます。
【④】油揚げは湯通して、味をつけます。冷ましてから半分に切り、③をつめます。
食材の紹介
木曽川流域市町村の地元食材を使い、おいしくて簡単、手早くできるアイディア・レシピを名古屋調理師専門学校フレンチ専門の向山登教授がご紹介します。第2回目の食材は、長野県木曽町から。木曽地方一帯で冬場の漬物として地元の人々に親しまれている、『すんき』。木曽の赤カブの葉や茎を複数の乳酸菌で発酵させた、この地方特有の漬物です。その昔、塩がまだ貴重だった時代に無塩で作るため乳酸菌を用いたという、先祖の知恵が作り出した保存食品。酸味のある独特の風味が特徴です。この全国的にも珍しい漬物、すんきを使った料理を5品、いなり、オムライス、パジョン、ボール、ヨーグルトの順にご紹介していきます。ぜひともこの『すんき』を手に入れて味わっていただき、バラエテイーに富んだレシピに挑戦してみてください。(新美貴資)