里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

ひと

〈新美貴資の「めぐる。(7)」〉こだわりを貫き庶民の味を守る うなぎ料理「はし家」店主 上原正広さん

〈『日本養殖新聞』2012年12月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 買い物袋を片手にふらっと立ち寄ったかのような年輩の女性や食後のひと時をのんびりとくつろぐ若い男女のカップル。昼の時刻をかなりまわっているというのに客の出入りが止まない店内は、…

〈新美貴資の「めぐる。(6)」〉故郷の清流を見守り続ける 板取川漁師 野村真富さん

〈『日本養殖新聞』2012年11月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 長良川の支流である板取川。「清流の国」をうたう岐阜県のなかにあって、流域に豊かな恵み、多様な文化をもたらしてきた河川の一つである。この板取川が流れる関市洞戸(ほらど)地区をた…

〈新美貴資の「めぐる。(5)」〉製品の魅力をみがき消費者にアピール 「うなぎボーン」を製造する「京丸」代表取締役 片川喜好さん

〈『日本養殖新聞』2012年10月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 ウナギの中骨を揚げて味付けした「うなぎボーン」。スナック感覚でつまめる手軽さにカリっとした歯ごたえ、後をひく香ばしさから食べだしたら止まらない。いまや多くの会社が中骨を使った…

〈新美貴資の「めぐる。(4)」〉飽くなき探究心をもち続ける うなぎ専門店「新城」店主 山下栄司さん

〈『日本養殖新聞』2012年9月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 三重県の桑名といえば、木曽三川の河口で獲れるハマグリやシジミが古くからの特産として有名だが、養鰻も昔から盛んなところ。かつて全国有数のウナギ生産県であった三重においては、いまも…

〈新美貴資の「めぐる。(3)」〉川とともに生きる 郡上・和良川漁師 大澤克幸さん

〈『日本養殖新聞』2012年8月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 多くのアユ釣り客を魅了してやまない数多の山河がひしめく岐阜県郡上市。なかでも同市の最奥にある和良町で釣れた香魚は、絶品との誉れが高い。この小さな盆地の山里で成長したアユが「清流…

〈新美貴資の「めぐる。(2)」〉地元への思いを胸に喜ばれるウナギを提供 白焼き持ち帰り専門「うなぎの井口」店主 井口恵丞さん

〈『日本養殖新聞』2012年7月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 汽水の浜名湖が広がる静岡県浜松市は、昔から養鰻の産地として名をはせてきた。同市は人口80万人を擁する楽器や輸送機器、繊維などの製造業が盛んな工業都市でもあり、ウナギの消費量は全国…

〈新美貴資の「めぐる。(1)」〉風土がうんだ伝統の味を守る 川魚料理「魚勝」店主 佐藤勝敏さん

〈『日本養殖新聞』2012年6月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 木曽と長良の2つの河川にはさまれた水郷地帯にある岐阜県羽島市。ここで100年以上にわたり営みを続ける川魚料理「魚勝」がある。 「天然のウナギは味も香りも脂も違う」。店主の佐藤勝敏さ…