里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

2020-02-23から1日間の記事一覧

〈新美貴資の「めぐる。(15)」〉地元の魅力を発掘して発信 「津ぅのうなぎプロジェクト」を企画運営する 増田芳則さん

〈『日本養殖新聞』2013年8月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 人口28万人を抱える三重の県庁所在地である津。その名が表す通り、古くは海港として栄えた。戦国期にこの地方を襲った明応地震や発展の礎を築いた藩祖・藤堂高虎による統治など、さまざまな…

〈新美貴資の「めぐる。(14)」〉誠心こめて夢へと邁進 炭焼きの店「うな豊」店主 服部公司さん

〈『日本養殖新聞』2013年7月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 高層マンションや一戸建てがならぶ、閑静な住宅街が広がる名古屋市瑞穂区の豊岡通地区。近くには、かつて国体の舞台にもなった陸上競技場やラグビー場のほか、野球場などをかね備える広大な…

〈新美貴資の「めぐる。(13)」〉安くておいしい庶民の味を継承 炭火焼専門店「うなぎの鰌鎌」代表 服部智和さん

〈『日本養殖新聞』2013年6月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 陽の傾きがすこしずつ増し、照りつける日差しにやわらかさがうまれる初夏のとある日の夕方、香ばしいウナギのにおいが立ち込める店内に、買い物かごを手にした年配夫婦が仲良くふらりと立ち…

〈新美貴資の「めぐる。(12)」〉自然をよく知り味方につける プロ釣り師 天野勝利さん

〈『日本養殖新聞』2013年5月25日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 1000メートルを超す山々が四方にそびえるなか、商店や民家、田畑が点在するのどかな山里が広がる。清らかな流れからうまれる心地のよい響きが、身体の芯まで伝わってくる。青空からそそぐ陽…

〈新美貴資の「めぐる。(11)」〉清流の盛衰を見守る 長良川漁師 大橋亮一さん 修さん

〈『日本養殖新聞』2013年4月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 かつて日本が誇る清流と呼ばれた長良川。美濃や飛騨の奥深い山々から生命の源泉となる流れがうまれ、いくつもの支流と相合しながら岐阜県を縦断し、伊勢湾へとそそぐ。この悠久の流れのなか…

〈新美貴資の「めぐる。(10)」〉郷土への思いを歌にこめる 「一色のうなちゃん音頭」を製作した津軽三味線奏者 岩瀬輝夫さん

〈『日本養殖新聞』2013年3月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 「うなちゃんのパワーは魚界一 一色の名物ハイハイ大提灯 ソレソレソレ・ググット・ググット ハイハイハイハイ持ち上げる~!」。 軽快なリズムと親しみやすいメロディにのって、まっすぐ伸…

〈新美貴資の「めぐる。(9)」〉こだわりを追求し老舗の看板を守る うなぎ料理・料亭「康生」店主 生駒隆昌さん

〈『日本養殖新聞』2013年2月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 岐阜県の中濃と東濃のちょうど間にあって南を愛知県に接し、名古屋のベッドタウンとして発展をとげてきた可児(かに)市。古くからの自然と新興の住宅がおりなす穏やかな地域は、昔から窯業…

〈新美貴資の「めぐる。(8)」〉ナマズ養殖への挑戦で活路を開く 西尾市一色町の養鰻業者 大竹弘志さん

〈『日本養殖新聞』2013年1月10日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 養鰻の一大産地として全国に知られている愛知県西尾市一色町。遠浅な三河湾の海岸線に沿って広がる平野には、池をおおうハウスが点在し、歩いているとウナギの町の特色があちこちから視界に…

〈新美貴資の「めぐる。(7)」〉こだわりを貫き庶民の味を守る うなぎ料理「はし家」店主 上原正広さん

〈『日本養殖新聞』2012年12月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 買い物袋を片手にふらっと立ち寄ったかのような年輩の女性や食後のひと時をのんびりとくつろぐ若い男女のカップル。昼の時刻をかなりまわっているというのに客の出入りが止まない店内は、…

〈新美貴資の「めぐる。(6)」〉故郷の清流を見守り続ける 板取川漁師 野村真富さん

〈『日本養殖新聞』2012年11月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 長良川の支流である板取川。「清流の国」をうたう岐阜県のなかにあって、流域に豊かな恵み、多様な文化をもたらしてきた河川の一つである。この板取川が流れる関市洞戸(ほらど)地区をた…