里山川海を歩くライターの活動記録

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【DoChubu掲載】〈おさかなブログ〉三重市場関連商品売場棟の第5回一般開放

〈『DoChubu』2011年10月14日更新、2020年4月22日加筆修正〉

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多くの人が買い物を楽しんだ市場内の関連商品棟

三重県地方卸売市場(松阪市)の関連商品棟で第5回一般開放(開かれた市場づくり実行委員会主催)が2011年9月24日(土)に開かれました。普段は関係者しか入ることができない市場を一般に開放して、市場の果たしている役割を知ってもらうとともに、交流を深めることで活性化を図ろうと、昨年(2010年)1月から始まったこのイベント。多くの専門店がならぶ会場には、惣菜、生活雑貨、菓子、パン、花、漬物、珍味など、さまざまな商品が。もちろん市場ならではの新鮮な魚介類や旬の野菜も販売され、多くの人々が買い物を楽しんでいました。

この他、市場の外からの出店もあり、県内多気町の相可高校食物調理クラブが、特製の弁当の他、玉子焼きを調理実演。伊勢市の明野高校が野菜や缶詰などの加工品をそれぞれ販売し、イベントを盛り上げていました。

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市場内で卸売業を行う松坂魚市も出店。鮮魚や加工品を販売し、旬の魚をアピールしていました

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三重県産のサンマの干物(左)とウルメイワシ丸干し(右)

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うま味と栄養がたっぷりつまったウルメイワシ丸干し

イベントのあった時期はちょうど台風が重なり、魚の入荷は少なめ。それでも市場内で卸売業を行う松坂魚市のブースでは、県内外から入荷したゴマサバなどの鮮魚やアサリ、ウルメイワシ丸干しやサンマの干物、イカナゴなどの加工品が販売され、訪れた人々は好みの魚を買い求めていました。

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今回のイベントではマグロ丼やイクラ丼も販売。マグロ丼には極上のホンマグロが使われています

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多くの専門店がならぶ関連商品棟。どの店でも店員と会話を楽しみながら買い物ができます

市場の活性化を図ろうと始まったこのイベント。地元の市民を中心に多いときでは1500人を超える人々が訪れるそうです。市場で働く人たちは、食の分野に精通したプロの方ばかり。旬の時期やとれる産地をたずねてみたり、おいしい食べ方を教えてもらったり。店の人といろんな会話をしながら買い物をするのもきっと楽しいはず。市場ならではの雰囲気をぜひ体感してみてください。(新美貴資)

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