〈『DoChubu』2011年1月22日更新、2020年4月20日加筆修正〉
この日に訪れたのは南知多町の豊浜。愛知県でも漁業が盛んな地区のひとつです。多くの小型底びき網漁船が伊勢湾や外海で操業し、漁港ではたくさんの魚介類が連日水揚げされています。
夕方から始まるセリの準備で忙しい市場。地元の漁師さんに聞くと、水揚げはいつもより少ないそうですが、それでもスズキ、メバル、タチウオ、アンコウ、カマス、ハモ、イシモチ、エイ、シャコ、ニシガイ、アワビ、ナマコ、ワカメなど、たくさんの魚介類がならんでいました。
今、豊浜でたくさんあがっているのが、地元では「マタカ」と呼ばれるスズキ。豊浜では小さなものを「セイゴ」、大きなものを「マタカ」と呼んでいます。夏場が旬の魚ですが、今の時期もおいしいとても馴染みの深い魚です。淡白な白身はとてもさっぱりしていて、刺身はもちろん焼いてもいいし、塩コショウやバターで炒めたり、唐揚げにしたりと、いろんな食べ方で味わえます。
伊勢・三河湾、またその流域では、さまざまな漁が行われています。季節ごとにいろんな種類の魚がとれ、各地の漁港で水揚げされています。そんなたくさんの魚を浜の現場から紹介していきたいと思います。(新美貴資)