里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

〈2011年1月30日掲載〉

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簡単につくれる「サケとイクラの炊き込みご飯」サケとご飯の相性が抜群。見た目も華やかな一品です

毎週土曜日に開かれ人気を集めている魚彦江松加工センター(名古屋市中川区)の水産物の即売会へ行ってきました。いろんな魚を加工して、スーパーや飲食店向けに販売している同社。同じグループ会社の富田商店が市中央卸売市場で仲卸業を営んでおり、そこで仕入れた魚もたくさん扱っています。

冷凍のカニ、マグロの切り身、アジやサバの干物、めんたいこ、ちりめん……。どれも格安な価格で販売されることから、即売会の会場となる加工センターは地元の常連客でいっぱいでした。オープンと同時に多くの客がおしよせ、あっという間に売れていく商品。なかでも人気なのが、その時にある魚を使った惣菜。栄養士の資格をもつ社長の富田佐和子さんが、おいしい魚をもっと食べてほしいと、ひと手間かけてつくった料理が評判で、これを楽しみにする客も多いそう。

この日の惣菜は「サケとイクラの炊き込みご飯」「エビ入りポテトサラダ」「イイダコと里芋の煮物」「白身魚の南蛮漬け」「カニとタコの酢の物」「ブリの煮物」など。炊き込みご飯は、サケのうま味と味のしみ込んだご飯が相性抜群。どの惣菜も魚がますます好きになるうまさでした。

この日の惣菜のなかから、調理も簡単な「サケとイクラの炊き込みご飯」の作り方を紹介します。

作り方(ごはん2合分)

フライパンに油を適量入れ、サケの切り身(100g)にお酒(大さじ2)、塩(適量)を加えほぐして炒めます。2合分の米を炊く用意をし、炒めたサケ、昆布(10cm角1枚)、しょう油(30cc)を入れて炊き込みます。炊きあがったらイクラ、ゆでたインゲンを混ぜ合わせて出来上がりです。

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(左)カニとタコの酢の物。 (右)白身魚の南蛮漬け。 この日の即売会で販売された惣菜。 その日にある魚を使って富田さんがつくったもので、どれも簡単に調理できるそうです

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毎回多くの客でにぎわう即売会。楽しい会話があちこちで交わされます

魚彦江松加工センターでは毎週土曜日の午後13時から15時頃まで即売会を行っています。地元の人たちにおいしい魚の魅力を知ってもらいたいと、2009年9月から始まったこの催し。その日にならぶ商品は、どれもがお値打ち価格。毎回、どんな魚が並ぶのかを楽しみに訪れる多くの客でにぎわっています。

(新美貴資)