里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

海面漁業

【DoChubu掲載】〈大紀町特集〉獲れたての魚を地元で販売。消費拡大に取り組む三重外湾漁協錦事業所

〈『DoChubu』2011年10月19日更新、2020年4月22日加筆修正〉 山々が周囲を囲む錦漁港。複雑に入り組んだ錦湾の湾奥にあります 海と山に囲まれた深い自然のなかにある三重県大紀町。急峻な山々が広がるなかをぬうようにして河川が蛇行し、川沿いや海辺の平地…

【DoChubu掲載】新たな料理で島をアピール。食感豊かな佐久島のナマコ

〈『DoChubu』2011年5月28日更新、2020年4月21日加筆修正〉 佐久島で獲れたナマコ。柔らかい体はいろんな形に変わり、 周囲の環境にあわせて色も変わる変幻自在な海の生き物です。写真はアオナマコとアカナマコ なんともいえない不思議な色と形をした海の生…

【DoChubu掲載】木曽三川からの豊かな恵み。自然の力でおいしく育つ小鈴谷のノリ

〈『DoChubu』2011年3月15日更新、2020年4月21日加筆修正〉 私たちがいつも口にしているノリ。様々な工程を経て丁寧に作られています 寿司やおにぎりなどに使われるノリ。昔も今も私たちの食生活には欠かせない、とても馴染みの深い食材です。全国で養殖され…

【DoChubu掲載】大人気の焼きガキ食べ放題!森、川、海の恵みをうけて育つ鳥羽の「浦村カキ」

〈『DoChubu』2010年3月2日更新、2020年4月20日加筆修正〉 冬から春先にかけておいしいのがカキです。この時期は栄養をたっぷり蓄えていることから、味も良くて身もぷりぷり。グリコーゲンやタウリン、カルシウムなど多くの栄養成分を含んでいて、「海のミル…

【DoChubu掲載】たっぷりつまった身が魅力の三河湾のアサリ

〈『DoChubu』2010年5月29日更新、2020年4月19日加筆修正〉 生産量は愛知県が全国一。めぐまれた環境で盛んな漁 三河湾の大粒のアサリ。身が太って味も濃厚です 味噌汁や酒蒸しにして食べるとおいしいアサリ。調理も簡単で、近所のスーパーや魚屋で購入する…

【DoChubu掲載】唐揚げが人気!刺身でも焼いてもおいしい、旬を迎えた蒲郡のメヒカリ

〈『DoChubu』2009年12月7日更新、2020年4月19日加筆修正〉 みなさんはメヒカリという魚を知っていますか?正式な名前はアオメエソ。体長は15~20センチぐらいで、相模湾から東シナ海の水深200~300メートルにすんでいます。愛知県では、水揚げの9割以上が蒲…

【DoChubu掲載】伊勢湾の恵みを受け、多くの魚介類で活気にわく南知多町・豊浜

〈『DoChubu』2009年10月15日更新、2020年4月19日加筆修正〉 わたしたちにとって身近な海である伊勢・三河湾は、多くの魚介類が獲れる全国でも有数の豊かな漁場です。湾に面した各漁港では、季節ごとに旬の魚が水揚げされ、産地から消費地へと出荷されていま…

〈新美貴資の「めぐる。(83)」〉新漁業法の問題点を探る 丸亀市で食と漁の地域未来フォーラム

〈『日本養殖新聞』2019年5月25日号掲載、2020年4月18日加筆修正〉 「『新漁業法』は沿岸漁業と漁協経営にどのような影響をおよぼすか」をテーマにした第2回食と漁の地域未来フォーラムが4月6日、香川県丸亀市で開かれた。 主催したのは、全国沿岸漁民連絡協…

〈新美貴資の「めぐる。(82)」〉理念や具体像が不明の水産改革 日本水産学会がミニシンポ

〈『日本養殖新聞』2019年4月15日号掲載、2020年4月18日加筆修正〉 日本水産学会春季大会が3月26日から29日まで、東京海洋大学で開かれた。同学会水産政策委員会主催のミニシンポジウム「『水産政策の改革について』の意義と問題点」が26日にあり、参加した…

〈新美貴資の「めぐる。(78)」〉漁業法改正を許してよいのか 奪われる漁民主権、内水面漁業・養殖業にも影響

〈『日本養殖新聞』2018年12月15日号掲載、2020年4月18日加筆修正〉 この原稿を書いている時点で、漁業法を改正する国会での審議が大詰めを迎えている。約70年ぶりとなる抜本的な改正は、「漁業権の免許の優先順位の廃止」「海区漁業調整委員会委員の公選制…

〈新美貴資の「めぐる。(73)」〉地方から懸念が高まる水産政策改革 だれのためのなんのための成長なのか

〈『日本養殖新聞』2018年7月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 水産庁による水産政策の改革についての説明会が6月から全国六つの会場で開かれ、神戸会場に参加した。6月1日、政府は「農林水産業・地域の活力創造プラン(改訂版)」を決定し、水産政策改…

〈新美貴資の「めぐる。(71)」〉名古屋にもあった豊かな海 かつての漁師町・下之一色を歩く

〈『日本養殖新聞』2018年5月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 下之一色(しものいっしき、現名古屋市中川区下之一色町)は、東西の二面を庄内川と新川に挟まれた逆三角形の形をした州の上にある。かつては伊勢湾でも有数の規模を誇る漁業の町であった。…

〈新美貴資の「めぐる。(68)」〉自然環境があって守られる伝統文化 魚から海の変化を知る

〈『日本養殖新聞』2018年2月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 三河湾の漁師たちの声を聞く機会があった。いま海に起こっている異変が、地元の漁業に深刻な影響を及ぼしていることを実感した。不漁に見舞われているのはシラスウナギだけではない。三河湾…

〈新美貴資の「めぐる。(66)」〉資源・地域・国境を壊す漁業権開放論 共生と共助の協同組合を守るべき

〈『日本養殖新聞』2017年12月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 「水産ジャーナリストの会」の12月研究会が東京都内で開かれ参加した。テーマは「漁業権開放論の危うさ~資源・地域・国境の崩壊」で、東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授が…