里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

ウナギ専門店

〈新美貴資の「めぐる。(46)」〉最高のサービスを提供したい 「うなぎ与八」店長 水谷 圭さん

〈『日本養殖新聞』2016年4月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 三重県の北端にあって、木曽三川を境に愛知、岐阜県と接する桑名市。近鉄とJRが乗り入れる「桑名駅」から歩いてすぐのところに、いなべ市とをむすぶ三岐鉄道北勢線の小さな始発駅「西桑名」…

〈新美貴資の「めぐる。(45)」〉未来を考え行動する 「しら河」今池ガスビル店長 森田恵次さん

〈『日本養殖新聞』2016年3月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 料亭「大森」と、ウナギ料理をメインに和食を提供する「しら河」4店舗(うち1店は持ち帰り専門)を名古屋市内で展開するしら河グループ。社長で三代目の兄・大延さんを支え、今池ガスビル店…

〈新美貴資の「めぐる。(40)」〉家族で団結し地道に歩む ウナギ専門店「うなぎ処はちすか」店主 角谷至章さん

〈『日本養殖新聞』2015年10月15日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 愛知県の西三河地方にあって尾張と境を接し、西と南を衣浦湾と三河湾の海、東を矢作川や汽水湖の油ケ淵に囲まれた碧南(へきなん)市。その独特な地名は、かつてこの地が属していた碧海郡…

〈新美貴資の「めぐる。(39)」〉日々勉強でぶれずに邁進 ウナギ専門店「新玉亭」社長 杉本浩也さん

〈『日本養殖新聞』2015年9月15日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 市民一人当たりのウナギの消費量が全国でも有数の三重県津市。市内には、30近くのウナギ屋があり、舌の肥えた客を相手に日夜切磋琢磨を繰り広げる。かつては養鰻が盛んだった同市。産地と近…

〈新美貴資の「めぐる。(37)」〉円熟のときを迎える包丁人生 うなぎ 日本料理「優月」店主 三宅 輝さん

〈『日本養殖新聞』2015年7月15日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 岐阜県の南東部にあって、西と南を愛知県と接する多治見市は、美濃焼の産地として知られる。尾張・名古屋のベッドタウンとして、近年発展を遂げた東濃地方の中核都市は、豊かな自然と水源に…

〈新美貴資の「めぐる。(35)」〉信頼を大切に勤しむ ウナギ専門店「うな昇」二代目 竹川典孝さん

〈『日本養殖新聞』2015年4月15日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 愛知県名古屋市のもっとも東に位置する名東区。約16万人が生活する区域は、新興の住宅地と豊かな緑が広がり、子どもからお年寄りまで、暮らしやすい人気のエリアとして発展を続ける。同区の…

〈新美貴資の「めぐる。(34)」〉本物の旨さを追求する 「うなぎ大嶋」二代目店主 大嶋茂樹さん

〈『日本養殖新聞』2015年3月15日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 残寒から早春へ。肌をさす寒気の痛みが少しずつやわらいで、陽光が明るさを取り戻す頃、三寒四温によって深い眠りから息を吹き返した生き物たちの脈動が、そこかしこで刻みをうち始める。恵…

〈新美貴資の「めぐる。(31)」〉割きも串うちも一生 ウナギ専門店「なまずや各務原分店」二代目 西脇 潤さん

〈『日本養殖新聞』2014年12月15日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 岐阜県美濃地方の中濃と西濃にはさまれたなかにある岐阜地区。地区の南部に位置する各務原(かかみがはら)市は、県庁のある岐阜市と隣接し、南端を流れる木曽川をはさんで愛知県と向かい…

〈新美貴資の「めぐる。(28)」〉創業からの味を守る う料理「藤屋」の四代目 田辺昭裕さん

〈『日本養殖新聞』2014年9月25日号掲載、2020年4月15日加筆修正〉 夏の終わりから秋の始まりへ。盛夏の勢いが陰り、陽光にやわらかさが感じられるようになった頃、降り立ったのは三重県の津駅。改札をぬけると、どんよりと曇った午後の空からはぽつぽつと雨…

〈新美貴資の「めぐる。(26)」〉経験から答えを導く 炭焼うなぎ「喜多川」を経営する 北川宗彦さん

〈『日本養殖新聞』2014年7月15日号掲載、2020年4月15日加筆修正〉 三重県の北勢地域にあって、人口31万人を抱える県内最大の工業都市・四日市。臨海部は、高層に煙突がそびえ、広大な工業地帯がどこまでも続く。石油化学コンビナートから近いJR「四日市駅」…

〈新美貴資の「めぐる。(23)」〉老舗の未来を切り開く ウナギ料理店「いなりや」四代目 河合克英さん

〈『日本養殖新聞』2014年4月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 水郷地帯がひろがる岐阜県の南西部にあって、愛知と三重の両県に接し、長良川や揖斐川など、いくつもの河川が南下する海津市。初春の陽気がただようなか、乗り合いバスに飛び込み、のどかな…

〈新美貴資の「めぐる。(19)」〉笑顔のために天職を邁進 炭焼「うな富士」店長 柴田哲滝さん

〈『日本養殖新聞』2013年12月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 「ウナギってこんなに香ばしかったっけ」。その味を十分に知っているはずの年輩の男性客が目を丸くし、夢中になって丼をかきこむ。初老の男女グループや若者の二人連れ、中高年のサラリー…

〈新美貴資の「めぐる。(17)」〉二人三脚で客に満足を届ける 「炭火焼うなぎ おがわ」を経営する 田中篤さん・信美さん

〈『日本養殖新聞』2013年10月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 三重県津市の郊外にあって、のどかな田園風景が広がる一身田(いっしんでん)地区。伊勢神宮へ供える御供米がつくられてきたという由緒あるところで、浄土真宗高田派の本山・専修寺がある…

〈新美貴資の「めぐる。(14)」〉誠心こめて夢へと邁進 炭焼きの店「うな豊」店主 服部公司さん

〈『日本養殖新聞』2013年7月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 高層マンションや一戸建てがならぶ、閑静な住宅街が広がる名古屋市瑞穂区の豊岡通地区。近くには、かつて国体の舞台にもなった陸上競技場やラグビー場のほか、野球場などをかね備える広大な…

〈新美貴資の「めぐる。(13)」〉安くておいしい庶民の味を継承 炭火焼専門店「うなぎの鰌鎌」代表 服部智和さん

〈『日本養殖新聞』2013年6月15日号掲載、2020年4月14日加筆修正〉 陽の傾きがすこしずつ増し、照りつける日差しにやわらかさがうまれる初夏のとある日の夕方、香ばしいウナギのにおいが立ち込める店内に、買い物かごを手にした年配夫婦が仲良くふらりと立ち…

〈新美貴資の「めぐる。(9)」〉こだわりを追求し老舗の看板を守る うなぎ料理・料亭「康生」店主 生駒隆昌さん

〈『日本養殖新聞』2013年2月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 岐阜県の中濃と東濃のちょうど間にあって南を愛知県に接し、名古屋のベッドタウンとして発展をとげてきた可児(かに)市。古くからの自然と新興の住宅がおりなす穏やかな地域は、昔から窯業…

〈新美貴資の「めぐる。(7)」〉こだわりを貫き庶民の味を守る うなぎ料理「はし家」店主 上原正広さん

〈『日本養殖新聞』2012年12月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 買い物袋を片手にふらっと立ち寄ったかのような年輩の女性や食後のひと時をのんびりとくつろぐ若い男女のカップル。昼の時刻をかなりまわっているというのに客の出入りが止まない店内は、…

〈新美貴資の「めぐる。(4)」〉飽くなき探究心をもち続ける うなぎ専門店「新城」店主 山下栄司さん

〈『日本養殖新聞』2012年9月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 三重県の桑名といえば、木曽三川の河口で獲れるハマグリやシジミが古くからの特産として有名だが、養鰻も昔から盛んなところ。かつて全国有数のウナギ生産県であった三重においては、いまも…

〈新美貴資の「めぐる。(2)」〉地元への思いを胸に喜ばれるウナギを提供 白焼き持ち帰り専門「うなぎの井口」店主 井口恵丞さん

〈『日本養殖新聞』2012年7月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 汽水の浜名湖が広がる静岡県浜松市は、昔から養鰻の産地として名をはせてきた。同市は人口80万人を擁する楽器や輸送機器、繊維などの製造業が盛んな工業都市でもあり、ウナギの消費量は全国…

〈新美貴資の「めぐる。(1)」〉風土がうんだ伝統の味を守る 川魚料理「魚勝」店主 佐藤勝敏さん

〈『日本養殖新聞』2012年6月15日号掲載、2020年4月13日加筆修正〉 木曽と長良の2つの河川にはさまれた水郷地帯にある岐阜県羽島市。ここで100年以上にわたり営みを続ける川魚料理「魚勝」がある。 「天然のウナギは味も香りも脂も違う」。店主の佐藤勝敏さ…