里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

ウナギ

【新美貴資の「めぐる。110」】ミミズはウナギの重要な餌資源 陸と川のつながりが大切

〈『日本養殖新聞』2021年8月25日号寄稿〉 7月、岐阜市の長良川を歩いた。どうしても見ておきたいところがあった。大繩場大橋から鏡島大橋にかけての左岸が、川とは思えない異様な光景に変わってしまっていたのだ。 その河原は、1キロくらいにわたりコン…

うなぎ弁当1000食を無償で提供 医療従事者やひとり親家庭に 愛知県名古屋市「うなぎ屋 比呂野」

〈『日本養殖新聞』2021年7月5日号寄稿〉 愛知県名古屋市昭和区の「うなぎ屋 比呂野」(廣野耕史社長)は、今年5月までにうなぎ弁当1000食を医療従事者やひとり親家庭に無償で提供した。こうした取組に人びとの共感が集まり、同店には感謝や応援の声がたく…

【新美貴資のめぐる。〈108〉】地名が語る歴史 鰻廻間の由来を考える

〈『日本養殖新聞』2021年6月15日号寄稿〉 いつ、だれが、どのようにして付けたのか。前回の続きで、名古屋市名東区にある「鰻廻間(うなぎはざま、以下、異字体を新字体に改める)」の地名について考えてみた。 どんな名前にも必ず命名者がいる。そこには…

【新美貴資の「めぐる。〈107〉」】かつて「鰻廻間池」があった場所を訪ねる

〈『日本養殖新聞』2021年5月10日号寄稿〉 以前に紹介した名古屋市名東区にある「鰻廻間」(うなぎはざま。以下、異字体を新字体に改める)という地名を覚えているだろうか。この鰻廻間に、かつて「鰻廻間池」と呼ばれるため池があったことにも触れた。その…

【新美貴資の「めぐる。〈106〉」】都会の源流を探して 忘れられた川をめぐる

《『日本養殖新聞』2021年4月15日号寄稿》 どこの町にもあるのではないか。ひっそりと静かに流れている小さな川やどぶが。私が暮らす所の近くにも、実はある。 名前のわからない川(私は川と捉えている)は、愛知県の名古屋市と長久手市の境のあたりを南北…

なごや環境大学のブログに寄稿した記事「地域文化を育む身近な自然 名古屋を流れる香流川を歩く」が掲載されました

なごや環境大学のブログ『特集・なごやエコ最前線』に寄稿した記事「地域文化を育む身近な自然 名古屋を流れる香流川を歩く」が掲載されました。 www.n-kd.jp

【新美貴資のめぐる。〈105〉】ウナギはいるのかいないのか マイリバーを歩いて考える

《日本養殖新聞2021年3月15日号寄稿》 ふと思った。なぜウナギは川を上るのだろうかと。遡上(そじょう)。『広辞苑』には、「流れをさかのぼって行くこと」とある。 マリアナ諸島の西方海域から、東アジアの沿岸域までのふ化してからの移動も大変だが、一…

【新美貴資の「めぐる。(104)」】いつもと違う味を楽しむ 蒲焼きのタレを使った料理に挑戦

〈『日本養殖新聞』2021年2月15日号掲載〉 コロナ禍による自粛生活で、自宅にこもる毎日が続いている。私が暮らす愛知県では、1月14日より緊急事態措置が実施され、これにより飲食店に出されていた営業時間の短縮要請が強化された。 食事は元々自炊が中心…

【新美貴資の「めぐる。(99)」】海から人生、川を旅する ウナギに関する3冊を紹介

〈『日本養殖新聞』2020年9月15日号寄稿〉 夏の疲れがどっと現れるこの時期、休息を取る間に本のページをめくるのもいい。外出などしなくても、読書が思考と想像の旅にいざなってくれる。今回は、私がこれまでに読んだウナギに関する本の中から3冊を紹介し…

〈新美貴資の「めぐる。(100)」〉鰻谷を探して遡る 愛知県小牧市の大山川

〈『日本養殖新聞』2020年10月25日号寄稿〉 鰻沢、鰻田、うなぎ(へんは魚。つくりは、上から「なべぶた」「回」「日」「一」)廻間……。愛知県には「鰻(他の字体を含む)」のつく地名がいくつかある。きちんと調べてみなければならないが、魚類のなかでもそ…

『長良川STORY』に寄稿  伝統漁法を活かしたウナギのすみかづくり

長良川流域をディープに楽しむウェブサイト『長良川STORY』で、2017年に連載した「お魚ライター新美の長良川おさかな帖」から過去の記事を紹介します。 「伝統漁法を活かしたウナギのすみかづくり」。 nagaragawastory.jp

「長良川STORY」に寄稿 ウナギの町で熱々の丼をかきこむ

長良川流域をディープに楽しむウェブサイト『長良川STORY』で、2017年に連載した「お魚ライター新美の長良川おさかな帖」から過去の記事を紹介します。 「ウナギの町で熱々の丼をかきこむ」。 nagaragawastory.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「養殖場を見学しウナギについて理解を深める 〜共育講座『味わって知る わたしたちの海』で西尾市一色町の生産現場を訪ねる〜」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2014年8月に掲載された記事「養殖場を見学しウナギについて理解を深める 〜共育講座『味わって知る わたしたちの海』で西尾市一色町の生産現場を訪ねる〜」を紹介します。 www.n-kd.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「謎を秘めたウナギから環境と暮らしを考える ~直面する資源問題、守りたい食文化~」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2016年1月に掲載された記事「謎を秘めたウナギから環境と暮らしを考える ~直面する資源問題、守りたい食文化~」を紹介します。 www.n-kd.jp

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿 「尾張丘陵に多く存在したため池 里池と共生した先人の暮らしを探る」

なごや環境大学のブログ「特集・なごやエコ最前線」に寄稿し、2020年1月に掲載された記事「尾張丘陵に多く存在したため池 里池と共生した先人の暮らしを探る」を紹介します。www.n-kd.jp

【新美貴資の「めぐる。(98)」】ガサガサでウナギを探す 愛知県長久手市の香流川

〈『日本養殖新聞』2020年8月25日号寄稿〉 現代の都会を流れる小さな川にもウナギはいるのか。名古屋で暮らす年来の疑問である。都市のコンクリートで囲まれた狭小な河川において、ウナギを捕まえたり見たりしたという話を私は聞いたことがない。 愛知県長…

ウナギの魅力について講演 人とウナギの関係を大切に 本紙連載中のライター新美貴資氏

〈『日本養殖新聞』2020年8月10日号掲載〉 本紙で「めぐる。」を連載中のフリーライター・新美貴資氏は2020年7月18日、愛知県名古屋市内の市環境学習センターで「ウナギの魅力~取材から見た生態、食文化、職人、人との歴史~」と題して講演した。 主催した…

〈新美貴資の「めぐる。(97)」〉深まる謎と膨らむ興味 ウナギを探し愛知・春日井の里を歩く

〈『日本養殖新聞』2020年7月15日号寄稿〉 中日新聞2020年6日1日の記事「用水路にニホンウナギ」の記事を見て驚愕した。 愛知県春日井市内の用水路で、泥さらいをしていた作業員が細長い魚を発見。名古屋港水族館に確認してもらったところ、ニホンウナギの稚…

〈新美貴資の「めぐる。(96)」〉感動と喜びを提供する ウナギ職人はすばらしい仕事

〈『日本養殖新聞』2020年6月15日号寄稿、2020年8月9日加筆修正〉 新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が5月25日、全面解除となった。愛知県は、それより早い14日に対象区域から解除され、私が暮らす名古屋の町も人や物が動き出した。 今懸念しているの…

〈新美貴資の「めぐる。(93)」〉できることに努める 止まらない新型コロナウイルス

〈『日本養殖新聞』2020年3月15日号掲載、2020年8月4日加筆修正〉 この原稿を書いている時点(2020年3月9日)で、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。安倍首相が小中高校などに臨時休校を要請した3日後の3月1日、名古屋駅とその周辺を歩いた。 普段…

「ウナギの魅力について~取材から見た生態、食文化、職人、人との歴史~」をテーマに講演しました

2020年7月18日(土)、愛知県名古屋市中区の市環境学習センター「エコパルなごや」で「ウナギの魅力について~取材から見た生態、食文化、職人、人との歴史~」をテーマに講演しました。主催したのは、藤前干潟ふれあい事業実行委員会です。 取材で撮影した…

新商品「うなりプリン」の試食会 岐阜県海津市「いなりや」が地元のパン屋と連携し企画

〈『日本養殖新聞』2020年寄稿、2020年6月28日加筆修正〉 試食会で提供されたウナギのタレが付いた2種のプリンとクロワッサンのセットメニュー 岐阜県海津市の千代保稲荷神社の参道で営むウナギ料理店「いなりや」は2020年6月7日、新商品「うなりプリン」の…

ウナギの供養と放流 三重の「津うなぎ専門店組合」が実施

〈『日本養殖新聞』2019年寄稿、2020年6月26日加筆修正〉 ウナギを岩田川に放流した 津うなぎ専門店組合(上原正広組合長)は2019年8月26日、市内でウナギの供養と放流の行事を実施した。 組合では、毎年この時期にウナギの供養と放流を行っている。昨年は一…

ウナギのタレを使った「鰻成りプリン」を新発売 岐阜県海津市「いなりや」

〈『日本養殖新聞』2019年月日号寄稿、2020年3月31日加筆修正〉 ウナギのタレを2、3滴かけると味わいに深いコクが生まれる 岐阜県海津市のウナギ料理店「いなりや」が2019年2月より、ウナギのタレを使ったプリンを新商品として発売した。 同店が商品化したの…

一般参加のウナギ放流会を開催 「津うなぎ専門店組合」が親子を招いて実施

〈『日本養殖新聞』2018年寄稿、2020年6月26日加筆修正〉 子どもたちは生きたウナギを手にして歓声をあげた 「津うなぎ専門店組合」主催のウナギ放流会が2018年8月27日、同市内の伊勢湾海洋スポーツセンターで開催された。 毎年この時期に一般参加を募って開…

一番に残る印象はシラスウナギを育てることができたとき 3月で水産研究・教育機構を退職した田中秀樹氏インタビュー

〈『日本養殖新聞』2018年寄稿、2020年6月25日加筆修正〉 ウナギの人工種苗生産の研究において大きな功績をあげ、この分野の研究をリードしてきた国立研究開発法人水産研究・教育機構増養殖研究所ウナギ種苗量産研究センター量産基盤グループの田中秀樹グル…

ウナギの放流会を開催 津うなぎ専門店組合が親子を招いて実施

〈『日本養殖新聞』2017年寄稿、2020年6月25日加筆修正〉 生きたウナギに興味津々で手を伸ばす子どもたち 「津うなぎ専門店組合」主催によるウナギの放流会が2017年8月30日、同市内で開催された。毎年この時期に一般参加を募って開かれるこの催しは4回目とな…

ウナギのおいしい講演会が愛知県図書館で 企画展示「ウナギ:ひつまぶしの未来を考える」も開催

〈『日本養殖新聞』2017年寄稿、2020年6月25日加筆修正〉 一般から約60人が参加しウナギについて学んだ ウナギに詳しい研究者やライターらによる「ウナギのおいしい講演会」が2017年7月22日、愛知県名古屋市の県図書館で開かれた。一般から約60人が参加し、…

津うなぎ専門店組合がクラウドファンディングを実施 津の文化であるウナギを子供たちに伝える

〈『日本養殖新聞』2017年寄稿、2020年6月25日加筆修正〉 三重県津市の「津うなぎ専門店組合」(上原正広会長)が、ウナギに触れる交流会を開き、津の文化であるウナギを子供たちに伝えようと、ネットを活用したクラウドファンディング(資金調達手法)に取り組…

ひつまぶし入りいなり寿司をPR 愛知県豊川市のおいでん祭

〈『日本養殖新聞』2017年寄稿、2020年6月24日加筆修正〉 注目を集めたひつまぶし入りいなり寿司 第29回豊川市民まつり「おいでん祭」(同まつり協議会、おいでん祭実行委員会主催)が2017年5月27、28日の両日、同市内で開かれた。 同市観光協会のブースでは…