里山川海を歩くライターの活動記録

水産のいろんな世界を歩き見て、ひとの営みや暮らしを伝えています

アユ

名古屋市場に生鮮アユ入荷 森養魚場が11ケース

〈『日本養殖新聞』2015年寄稿、2020年6月14日加筆修正〉 初荷となる森養魚場の一枚九尾入りのアユ 2015年3月2日、名古屋市中央卸売市場本場に養殖の生鮮アユ(レギュラーサイズ)が小アユに続いて初入荷した。 荷受けしたのは、中部水産と大東魚類の2社。中…

「馬瀬鮎だし入り醤油」が完成 下呂市「馬瀬の集い」で発表、試食が行われる

〈『日本養殖新聞』2015年寄稿、2020年6月13日加筆修正〉 披露された馬瀬鮎だし入り醤油 岐阜県下呂市馬瀬地区で、馬瀬地方自然公園10周年を記念した催し「馬瀬の集い」が2015年2月22日、同地区内の温泉宿泊施設「美輝の里」で開かれ、地元の特産「馬瀬鮎」…

アユを「準絶滅危惧」に区分、市版レッドリスト候補種を解説 岐阜市がレッド&ブルーリストの第3回公開シンポ開く

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月12日加筆修正〉 参加した市民は熱心に耳を傾けた 第3回公開シンポジウム「岐阜市の絶滅危惧種と外来種」が2014年11月23日、同市文化センターで開かれた。主催したのは、同市と岐阜生物多様性研究会。市では、絶滅の…

日本一のアユを求め長蛇の列 郡上市和良町で「和良鮎まつり」開催

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月12日加筆修正〉 「和良鮎」の塩焼きを販売するブースには多くの客が並んだ アユの産地として知られる岐阜県郡上市和良町で2014年10月26日、「和良鮎まつり」(鮎まつり実行委員会主催)が開かれ、市内外から約3000人…

リレー形式で食べさせあう最多人数のギネス世界記録を達成 「長良川鮎まつり」で459名が挑戦し天然アユを味わう

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月11日加筆修正〉 長良川沿いの遊歩道で行われた 岐阜市の長良川うかいミュージアムで2014年10月11日、「長良川鮎まつり」が開かれ、リレー形式で食べ物を食べさせあう人数のギネス世界記録に挑戦するイベントが行われ…

岐阜七河川の天然アユ300匹を味わう 下呂市馬瀬地区で「焼き鮎味比べ交流会」

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月11日加筆修正〉 会場にならぶ岐阜県産の天然アユ 岐阜県産の旬の天然アユを集めて味わう「岐阜清流 焼き鮎味比べ交流会」(馬瀬川魚食文化フェスティバル実行委員会主催)が2014年9月20日夕刻より、下呂市馬瀬地区の…

「ぎふ清流馬瀬川あゆまつり」開催 市内外から300人が来場しアユの創作料理を味わう

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月10日加筆修正〉 まつりの会場となった「清流ふれあい会館」 「ぎふ清流馬瀬川あゆまつり」のオープニングイベントが2014年7月21日、岐阜県下呂市の馬瀬地区にある「清流ふれあい会館」で開かれ、約300人の来場者で賑…

「鮎の日」啓発イベント 愛知・矢作川漁協が放流体験行う

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月9日加筆修正〉 受け取った稚アユを川へ放流する子どもたち 全鮎(全国鮎養殖漁業組合連合会)によって6月1日が「鮎の日」に制定されたことを受けて、愛知県豊田市では2014年6月1日、矢作川漁協が主催する啓発イベン…

長良川で天然アユ漁がスタート 岐阜市中央卸売市場で5月12日に初セリ

〈『日本養殖新聞』2014年寄稿、2020年6月6日加筆修正〉 岐阜市中央卸売市場で12日に行われた天然アユの初セリ 岐阜県・長良川下流などの指定された漁場で、2014年5月11日より天然アユ漁が解禁となり、翌12日には岐阜市中央卸売市場で初セリが行われた。 今…

長良川で天然アユ漁始まる 岐阜市中央卸売市場で5月11日に初競り

〈『日本養殖新聞』2013年寄稿、2020年6月4日加筆修正〉 2013年5月20日に行われた天然アユの競り 岐阜県・長良川下流などの指定された漁場で、2013年5月11日より天然アユの漁が始まり、岐阜市中央卸売市場では連日競りが行われている。 11日午前6時から始ま…

熟れ鮨と天然鮎魚醤を使った豪華料理を味わう 岐阜市の鮎料理「川原町泉屋」で体験イベント開催

〈『日本養殖新聞』2013年寄稿、2020年6月1日加筆修正〉 体験プログラムの会場となった「川原町泉屋」 長良川流域のさまざまなエリアで食の体験が楽しめる「長良川まんぷく博覧会」(岐阜県、同博覧会実行委員会主催)のプログラムの一つ「熟れ鮨と天然鮎魚…

郷土への愛着をこめて 復活した「美濃あゆにんめん」

〈2015年9月17日執筆、2020年5月22日加筆修正〉 辰巳屋の「美濃鮎にんめん」(1500円〈税別〉) 澄んだ空気が山あいを包み、広がる青空のもと、清らかな川の流れが躍動する。伝統の和紙作りやうだつの上がる町並みで知られる美濃市。自然と人が長く暮らし、…

【東海の旨いもの】香魚の旨みを生かした こくのある上品な味わい 「馬瀬鮎だし入り醤油」

〈2015年6月23日執筆、2020年3月23日加筆修正〉 下呂市馬瀬地区を流れる木曽川水系の馬瀬川は、良質なアユが釣れることで知られる。この川で獲れた特産「馬瀬鮎」のだしを使った、刺身用と卵かけごはん用の2種類のしょうゆが開発され、今年2月より「南飛騨馬…

【DoChubu掲載】〈おさかなブログ〉日本一のアユを味わう!郡上・和良町で「和良鮎まつり」開催

〈『DoChubu』2013年12月13日更新、2020年5月15日加筆修正〉 炭火でじっくりと焼かれていく「和良鮎」 岐阜県郡上市和良町のふるさとのイベントである和良フェスタ2013「和良鮎まつり」(同フェスタ実行委員会主催)が2013年10月27日、同町の道の駅和良・和…

【DoChubu掲載】日本一の和良鮎を味わいつくす!「長良川まんぱく」の体験プログラム「五感でいただく貴重鮎の食べ比べ@山里の古民家」

〈『DoChubu』2013年4月9日更新、2020年5月15日加筆修正〉 炭火でじっくりと焼かれていく「和良鮎」 長良川流域の食による地域おこしを応援するイベント「長良川まんぷく博覧会」(岐阜県、同博覧会実行委員会主催)の体験プログラムの一つ、「五感でいただ…

【DoChubu掲載】創業140年の伝統を守る。こだわりの佃煮をつくり続ける「角鍬商店」

〈『DoChubu』2011年1月14日更新、2020年4月20日加筆修正〉 伝統の味を守り続ける4代目の野田よし江さん(右)、5代目の卓志さん 岐阜県関市で地元の川魚を使った佃煮を製造、販売する「角鍬(かどくわ)商店」。創業は江戸時代の末期。140年以上の歴史を経…

【DoChubu掲載】矢作川のアユをまるごと味わう!第38回「味わって知る わたしたちの海」

〈『DoChubu』2010年10月9日更新、2020年4月20日加筆修正〉 今回は矢作川で育ったアユを調理して味わいました なごや環境大学共育講座「味わって知る わたしたちの海」(主催:伊勢・三河湾流域ネットワーク、山崎川グリーンマップ)の今年度(2010年度)第4…

〈新美貴資の「めぐる。(80)」〉長良川に生きた 職漁師・大橋亮一さんを悼む

〈『日本養殖新聞』2019年2月15日号掲載、2020年4月18日加筆修正〉 職漁師・大橋亮一さん(岐阜県羽島市)が先月24日、病気のため亡くなった。83歳だった。豊かだった頃の長良川を知る、数少ない職漁師の一人だった。 昭和の戦後、高度経済成長期からの工場…

〈新美貴資の「めぐる。(65)」〉産卵で終盤迎えるアユシーズン 晩秋の岐阜市・長良川を歩く

〈『日本養殖新聞』2017年11月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 実りと恵みの季節も終盤に入った。日中は汗ばむ陽気も、朝晩は日増しに冷え込み、長良川では寒風が吹き始める。岐阜県岐阜市ではアユの産卵が盛んで、年魚による子孫を残すための最期の戦…

〈新美貴資の「めぐる。(64)」〉伝統漁法で落ちアユを捕る 岐阜県・長良川のやなと瀬張網漁

〈『日本養殖新聞』2017年10月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 落ちアユの季節がやってきた。秋になるとアユは産卵期に入る。オスは精巣、メスは卵巣が成熟し、遡上した川をくだる。岐阜県の美濃地方を縦断する長良川では、中流を中心にこのときのアユ…

〈新美貴資の「めぐる。(60)」〉町の宝をみんなで守る 和良川のアユ友釣りが解禁

〈『日本養殖新聞』2017年6月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 けっして広くはない川の両岸をおおうように、たくさんの長い竿がならぶ。釣り人たちは、流れのなかの一点を見つめて動かない。清らかな水流は緑の風景のなかで躍動する。岐阜県郡上市の和良…

〈新美貴資の「めぐる。(59)」〉漁師は川の守り人 解禁迎えた長良川のアユ漁

〈『日本養殖新聞』2017年5月25日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 アユの季節がやってきた。海でたくさんの栄養をとり、生きる力をたくわえた稚魚は、春になると一斉に遡上して上流を目指す。このときの移動はまだ群れで、岐阜市を流れる長良川では、真っ黒…

〈新美貴資の「めぐる。(57)」〉日本一のアユで町をおこす 和良おこし協議会事務局長 加藤真司さん

〈『日本養殖新聞』2017年3月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 郡上の里に春がやってきた。城下町の八幡を中心に、山村が点在する岐阜県郡上市。清らかな水の恵みが、豊かな暮らしと多様な文化を育んだ。長い年月をかけ風土に人びとの営みが溶けこみ、自…

〈新美貴資の「めぐる。(55)」〉ウナギを捕り川で生きる 熊野川漁師 新宅次郎さん

〈『日本養殖新聞』2017年1月25日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 この冬は暖かな日がしばらく続き、この朝も小春のような天気に恵まれた。年が暮れてしまう前に、会っておきたい川漁師がいた。乗り込んだ列車は、三重県南部の太平洋に面したリアス式の海岸…

〈新美貴資の「めぐる。(53)」〉和紙の里の郷土食「にんめん」を伝える 美濃発條有限会社社長 神谷栄一さん

〈『日本養殖新聞』2016年11月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 単線の長良川鉄道に乗りこみ、始発の「美濃太田駅」を朝に発つ。この日に向かったのは、岐阜県の中央に位置する美濃市。わずかな乗客を乗せた一両は、重い駆動音と心地よい振動をひびかせ…

〈新美貴資の「めぐる。(51)」〉アユは可能性のある面白い魚  長良川漁師 平工顕太郎さん

〈『日本養殖新聞』2016年9月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 今年も「長良川DAY2016」(同実行委員会主催)が9月3、4日の両日、岐阜県郡上市で開かれた。20年以上続くこの催しは、長良川河口堰建設に反対する会(岐阜市)、長良川水系・水を守る会(郡…

〈新美貴資の「めぐる。(42)」〉加工と直販で拡大目指す 山崎水産 坂柳淳之さん

〈『日本養殖新聞』2015年12月15日号掲載、2020年4月17日加筆修正〉 師走にはいるも、今年は晩秋から暖かい日が続き、日中はおだやかな陽気に包まれる。好天に恵まれたとある日の昼下がりに向かったのは、愛知県は東三河の都市・豊橋。同市の南部に位置する…

〈新美貴資の「めぐる。(38)」〉母なる川に生きる 長良川漁師 大橋亮一さん

〈『日本養殖新聞』2015年8月15日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 江戸と京都をむすんだ中山道の宿場のひとつ、太田宿。岐阜県の中濃地域、美濃加茂市に残る宿場町は、岐阜と東濃、飛騨地域をつなぐ要衝の「美濃太田駅」から歩いて約15分のところにある。本…

〈新美貴資の「めぐる。(36)」〉お客と正面から向き合う 鮮魚店「魚ぎ」四代目 内藤彰俊さん

〈『日本養殖新聞』2015年6月15日号掲載、2020年4月16日加筆修正〉 「清流の国」をうたう岐阜県の中心をなす岐阜市。41万の市民が暮らす、水と緑に恵まれた風光明媚な市域には、郷土の象徴である岐阜城の天守を戴く金華山がそびえ、その麓を鵜飼で知られる長…

〈新美貴資の「めぐる。(33)」〉結いの精神で川と生きる 長良川漁師 平工顕太郎さん

〈『日本養殖新聞』2015年2月15日号掲、2020年4月16日加筆修正〉 延長166キロ。岐阜県郡上市の大日岳に源流をもつ長良川。県内を北から南に縦断し、愛知、三重県をぬけて伊勢湾へとそそぐ。83万人の流域人口を抱える一級河川は、人びととの営みを日夜繰り返…